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第3話(後半)

「ああ、慣れてませんね、本当に」 兵士は嬉しそうに笑った。 ちゅくちゅくという音が響く。 兵士の手の中で淡い色のサロメのペニスは破裂寸前にまで張り詰めていた。 他人の手から与えられる刺激に哀れなまでにサロメは感じてしまっていた。 自分では踏み込めないところまで追い詰められることに。 聖者を見るまで自慰すらマトモにひなかったのに。 敏感な身体は快楽に溺れる。 身体を逸らし、よじらせ、泣き叫ぶ。 触られる度にビクンビクンと白い華奢な身体が波打つ。 「感じやすくて。可愛い・・・」 兵士は嬉しそうにまた唇を貪る。 怯えきった舌を甘く噛み吸う。 それと同時に強く扱かれ、容易く弾ける。 憐れな悲鳴のような声を飲み込みながら、兵士はゆっくりとキスを楽しんだ。 すぐに終わらせるつもりはなく、夜は長い。 高貴な身体は甘くて、本来自分が触れられるものでは無いことが欲望をかりたてる。 「ここでも鳴いて下さい」 男は精液で汚れた指で、淡い色のサロメの乳首を挟みこんだ。 優しく摘まれ、またビクンと身体を痙攣させ、サロメは鳴く。 嬌声というにはあまりに怯えた声で。 でもゆるされない。 尖った乳首にある芯を指で挟まれ擦られる。 もう片方の乳首は熱い舌で舐められて。 芯に届いた甘い痛み。 舐められる熱さ。 首を振って、声を上げ、綺麗な目から傷ついたようにポロポロ涙を流す。 そのくせ、若い身体はまた性器を硬くし、そそり立てている。 「あなたは甘い」 兵士の声も甘い。 歯を立てて乳首を齧られ、サロメは声がとまらない。 触れられてもいないのにビクビク震える若いペニス。 乳首だけ弄られ触って貰えないそこ。 それを自分で触りたいのに両手を押さえ込まれて許されない。 胸を弄られる甘さの熱と、ペニスに溜まる熱さ。 切なすぎて、サロメは懇願してしまう。 身分の低い男。 けっして肌を許すはずでは無かった男に。 「出したい・・・出したい・・・、お願い・・・」 高貴であることを忘れたその姿が愛しくて、兵士はサロメを抱きしめる。 「ああ、可愛い。本当に」 そして。 サロメの薄い桃色の性器を兵士は咥えてやった。 そこが甘いと知っていたから。 先の穴を舌でほじればサロメの叫びようは憐れな程で。 でも出さないように締め付けられて、裏筋を舐められ、唇で扱かれ、2つの袋さえしゃぶられた。 顔はイヤイヤするように振られても、腰は欲しがるようにカクカクとうごくのがたまらなくいやらしかった。 「女のモノよりやらしくて、綺麗だなんて」 音を立てて先を何度も吸いついてから、兵士は思わず言った。 これならいつまででも舐め、しゃぶり続けられる。 もう、声が出なくなり、呼気だけで喘ぐ憐れなサロメの姿が胸が痛くなるほど愛しくて、兵士は達してしまいそうなのを宥める。 この綺麗な王子様は今だけは自分のモノ。 ただ抱くだけでは満足できない。 初めてを焼き付けてやりたい。 「イって良いですよ・・・」 そう囁くとやっと締め付けをとき、唇で激しく扱いた。 ガクン 落下するような痙攣と、高い美しい声。 見開かれた目と、だらしなく開かれた唇、突き出た舌。 清らかにいやらしく憐れにサロメはイった。 兵士の口の中で。 その甘さを兵士は音を立てて飲んだ。 王子は今は自分のモノだから。 またふるえながらすすり泣くサロメを兵士は優しく抱きしめて宥めるように背中を撫でる。 撫でるだけで、敏感な身体が感じるのがまた愛しくなる。 「まだです。これからですよ、王子様」 兵士は優しく言った。 今だけはサロメが自分のモノであるのなら、止める理由などどこにもなかった

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