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第5話

サロメは焼かれていた。 貫かれ、刺され、引き裂かれていた。 喉の奥から叫び、 それが苦痛の声なのは間違いないのに、それでもそれだけでは無いのも間違いなかった。 腰は逃げるのに、中は兵士のモノを締め付けて離さない。 「スゴい・・・王子様、あんたスゴい・・・」 兵士はサロメを押さえつけ、腰を叩きつけるのを止められない。 絡みついて、蠢いて、欲しがっているからだ。 獣のように叫び、感じるサロメ。 苦痛に泣いて、でも快楽に鳴く。 幼子の泣き顔に次の瞬間、獣のように快楽に狂う。 痛いと泣いて叫ぶくせに、中を激しく擦り立てれば痙攣させて中でイクのだ。 痛みと快楽の違いも分からず、泣きじゃくる。 こんな清らかで哀れで。 危険でいやらしい生き物を見たことがなかった。 中で出した。 でも抜かない。 奥の奥まで犯さなければならなかったから。 硬さが変わらない。 もっと欲しいから。 腹の熱さにまた泣き狂うサロメを抱きしめて慰めるようにキスしながら、奥の奥までぶち抜いた。 何度も揺すりこじ開けて。 カクン 壊れた人形のようにサロメの頭が反り返った。 舌をダラリとたらし、虚ろなまでに目が見開かれる。 細かく痙攣するだけの、壊れた人形。 凄まじい衝撃に半ば意識を飛ばしている。 でも、その中は男を欲しがり、絡みついて吸い付いてくる。 「オレが欲しい?そんなにも!!」 兵士は喜びに叫ぶ。 こんなに欲しがられたことはなかった。 どんな女とするよりも良かった。 こんなにこんなに。 誰かに欲しがられるなんて。 「可愛い・・・可愛い・・・」 叫んで奥を味わった。 奥の感触こんなところまで、この人の初めては自分のためのもの。 抱きしめて、口付けて、奥を犯し続ける。 壊れたような目に何も映らなくても、間違いなく。 この瞬間は兵士だけのモノであるサロメ。 奥で放って、また動き始める。 口を開いて、目を見開き、細い声で鳴く、壊れたような憐れ様子と、蕩けきった中の差。 呻きながら兵士はサロメをくらい尽くした。 いや、喰われていたのは兵士なのか。 声をあげて泣き、サロメから離れられないのは兵士なのだから。 終わりたくなくて泣いた。 また角度を変え、姿勢をかえ犯し続ける。 終わることを恐れてなきながら。 放ち汚し、刻みつける。 でも。 それは。 終わるのだった。

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