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第9話
鉄格子にサロメは押し付けられた。
熱くて硬いモノが穴に押し当てられていた。
兵士がズボンを下ろしサロメを背中からだきこんでいた。
サロメは流石に正気にかえる。
「やめて・・・」
ここでは嫌だと訴えたかった。
恋しい人がそこにいるのに。
兵士は聖者の目の前でサロメを犯そうとしていたのだ。
「約束したでしょ、王子様、会わせたなら抱いていいって」
凶暴な顔で兵士は言った。
兵士は嫉妬と欲望に狂っていた。
穴の上で焦らすように硬いペニスで動かれて、発情したサロメの身体は反応してしまう。
この男におしえこまれた夜はついこの前で、身体は良くはそれを覚えていた。
腰が揺れていた。
「あんな男じゃなくオレが。オレが、オレが!!可愛い可愛い王子様・・・」
耳を齧られ、サロメは喘ぐ。
兵士に鉄格子に押し付けられる。
顔や胸が聖者に見えるように。
おしつけられながら乳首を摘まれまわされ、穴の上でグチュグチュと濡れた性器を押し当てられた。
高い声が出てしまう。
そこに恋しい欲しい人がいるのに。
「 !!」
聖者の名前を呼ぶ。
この人が欲しいのに。
そのためならなんでもするのに。
聖者は静かな野原で眠っているかのように目を閉じたまま。
「オレがしてあげますよ王子様・・・乳首も沢山いじってあげます・・・。オレのでこの穴もまたオレの形にしてあげます」
囁かれ乳首を甘く摘まれていく。
この前サロメが狂ったやり方で。
そして、熱くて硬いソレで浅く入るか入らないか、穴の上で動かれた。
胸が熱くて。
穴が切なく、埋めて欲しい。
「言ってくれたら、してあげます」
兵士は耳を舐めながら言った。
サロメは欲しくて腰を揺らした。
胸を摘まれ扱かれるその痛さと甘さ。
涎が出るくらいよかった。
後ろをデカいので塞がれ思い切りソレで突かれたかった。
ヨダレをながしていた。
「オレが欲しいでしょう」
兵士が囁く。
「オレの方が、オレが、オレの・・・」
呻いてクプクプと浅く穴に差し入れる。
欲しいだろ、と伝えるように。
サロメの尻が淫らに動いてしまう。
サロメは泣いた。
ソレが欲しくて。
恋しい人に拒絶されて悔しくて。
したくて。
でも。
「嫌だぁ!!」
泣いて兵士を拒絶した。
この人を手に入れるためなら誰にでも抱かれよう。
でも、本当に欲しいのはひとりだけ。
いくら淫らに感じても。
サロメは兵士をつきはなそうとした。
だから。
兵士は。
許せなかったのだ
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