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第19話
サロメの甘さに王はうっとりとした。
奥まで突いてゆっくりまわして、激しく貫いた。
その穴はいやらしい。
「お前は母親よりも具合がいい」
王は喜んだ。
母親と比べられても、サロメの身体は喜んでいた。
サロメはゴリゴリと中を擦られ、勃起したままのそこからポタポタと雫をしたたらせる。
サロメは鳴いた。
高く、いやらしく可愛い声で。
「母よりも酷く犯して下さい・・・」
サロメは懇願する。
カクンカクンと身体が震えて、つま先が丸まり、中がうねって、イっていることを教えてくれる。
真っ青になったまま二人を席から見下ろしている王妃にもそれらは聞こえただろう。
「これは・・・これは・・・」
「いくらなんでも・・・・」
「なんということ・・・」
どよめきが聞こえる。
王家の悪徳は歴史の中で何度もあった。
だが、こんな、隠そうともしないで行われる悪徳は・・・
王はとうとうそれでもあった線を超えてしまっていた。
王は味わっていた。
サロメの肉を。
甥の穴。
義理の息子の身体。
殺した男の息子の腹の中を。
甘かった。
罪であるからこそなお甘かった。
何よりそんな男にだかれて、サロメが感じているのがたまらなくいい。
「父親の代わりに尻を振れ。母親の代わりに、しっかり我を満足させよ」
王は歯を剥いて笑った。
ああ、あの王を兄を犯しておけば良かった。
姿だけは美しかった、あの兄を。
兄はまだまだ美しかった。
こんな風に犯しておけばよかった。
隠していた欲望が蘇る。
サロメの穴で動く度に凶暴な想いと快楽が湧き上がる。
叫び出したいような開放感。
笑いだしてしまう。
サロメの肉が締め付けて欲しがりまとわりつく。
それを引き裂くように腰を進めるのがたまらない。
これは罪の味だ。
サロメの身体を掴んで引き起こし、その淫らな姿を臣下に見せつけるようにして犯していく。
涎を流して、仇である男にだかれて喜ぶこのサロメの卑しさ。
それが甘さをさらにくれる。
奥まで腰を進めたなら、ここまでサロメは開発済でその奥は吸い付きながら王をむかえた。
王は笑った。
嘲笑った。
清らかな顔をしてここで男を味わうことまで覚えていたのだ。
卑しくて、いやらしい。
なんて罪深い。
その深さをサロメは身を捩ってよろこぶ。
そのみだらさに、誰もが目を背けることが出来ない。
汚したい。
もっと汚したい。
王はもっと堕ちてしまいたかった。
果てのない穴に。
「誰か、サロメの口を犯せ!!」
王は叫んだ。
悪徳は限りない。
まだ先がある。
流石に誰も出てこない。
そうした後で、王の気が変わって殺されるかもしれない。
サロメを甘く犯してしまいたいと、誰もがおもっていたけれども。
王やサロメや王妃のように、そこまでの地獄へ進む決意も人々にはできない。
これは。
罪だ。
許されざる罪だ。
神は許さない。
人々は死後を恐れた。
悪徳は地獄への道だ。
だが一人の兵士が進み出た。
サロメの髪を掴んで、激しく犯す王の前に。
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