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第20話
サロメの塔の警護をしている兵士なのだと分かった。
王は名前も顔も知るはずもないが。
でも分かった。
その苦悩。
苦痛。
王に対して憎しみさえその眼差しの奥に隠している。
サロメに唯一近づけた男。
そして、サロメを抱いて奥の奥まで開発したのだとわかる。
王子を淫売に変えたのだ。
この下賎のモノが。
王子を犯し、王の目前からサロメを掠めとったのだ。
だが王は笑っただけだった。
今はまだいい。
今ではない。
残酷に殺すとしても。
「サロメの口を犯せ。使ったのだろう?・・・娼婦のように」
王は言って、兵士によって楽しむ場所に変えられたサロメの奥を使った。
よく慣れていて。
思わず王が呻いてしまうほどに吸い付いてくるその場所を。
兵士は返事もせず、王の目前であることにおそれも見せず、王の前でズボンを寛げ、いきり立った性器をとりだし、王が髪を掴んだままのサロメの口の中にそれを押し込んだ。
いきなり喉まで犯されサロメは呻いたが、王の性器を甘やかに穴が締め付け、サロメが喜んでいることを王は知る。
ここまで。
こんな事まで。
調教されていたのだ。
こんな、下賎の、兵士に。
兵士は王の顔から目を離さない。
そして、激しくサロメの喉を犯す。
自分のモノだと主張しているかのように。
サロメは呻き苦しみ嘔吐く。
だが、サロメの性器はボタボタしずくを垂らし、震えていて、何よりその穴は王を締め付け絞りとってくる。
サロメは喉を犯され、喜んでいた。
下賎の者にそうされ続けてきたのだと、わかっていしまう。
堕ちた王子。
幽閉された塔の中で、悪徳に染まりきった。
王は笑った。
王が奥を使う。
兵士が酷く喉を犯す。
サロメは苦しみもがき、でも。
壊れたように射精しながら、喜んでいた。
穴の中がそれを教えてくれる。
ビクビクと痙攣して、絡みついて。
「オレのだ!!」
兵士は王の目を見て言ったから、もうこの兵士は狂っているのだとわかった。
ただ殺されるだけてすまないのに。
いや。
そこにいる誰もが狂っていた。
王はサロメの奥に注ぎ込み、兵士もサロメの喉の奥に放った。
サロメは身体を波打たせ、どちらの精も飲み尽くした。
喉が締まり。
穴が締まり。
二人の男はサロメの身体に驚嘆した。
サロメは床に崩れておちる。
2つの性器がずるりとサロメから抜ける。
「褒美を。王よ、私に褒美を」
それでもサロメは口の端から、兵士の精液を零しながら王を見上げて言った。
狂った王はその言葉が気に入った。
サロメが一番狂っているとわかったからだ。
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