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第4話 奉仕

 リサとジョシュアと行ったレストランは、こじんまりとしていたが、地元の人々で賑わっていた。出てくる料理もどれも量がたっぷりあって、しかもすごくうまい。  煮込み肉や、シーフードパスタは、本当に美味しくて、旅の疲れも吹っ飛んだ。そんな俺をジョシュアは、ワイングラスを傾けながら、にこにこと見ていて、少し恥ずかしかったけれど。  リサも俺に負けないくらい食べてて、見事な食いっぷりだった。二人でデザートにガトーショコラまで平らげたし。  リサを屋敷まで送り届けて、ホテルに戻ってきた俺は、もう食べられないほど満腹で、疲労感も相まって、眠たくて仕方がなかった。先にジョシュアがシャワーに行ったので、待っていたいけれど、自然と瞼が下がってきてしまう。そして、そのまま眠りに落ちてしまった。 ────  そうして目が覚めると、俺はジョシュアの腕の中にいた。森林のような爽やかな香りが、仄かに漂ってきて、夢うつつでも「いい匂いだな」と思う。  少し顔をあげると、整ったジョシュアの顔が見える。まだしっかりと瞼は閉じられていて、静かな寝息を立てている。まだ6時だから起こすのはやめて、シャワーを浴びに行こう。  ゆっくりと腕を外して、裸足のままバスルームへ向かった。  シャワーを浴びて帰ってきたけれど、まだジョシュアは出てきた時と同じように眠っていた。ベッドに腰かけて、その端正な寝顔を見ていた。 「……なんか、面白いの?」  目をつむったまま、ジョシュアが話しだしたからビクッとしてしまう。 「おいで」  腕を引っ張られて、またベッドに逆戻り。ぎゅっと抱きしめられてしまう。 「……シャワーしてきたの? いい匂いだな、美味しそう」  首筋の匂いをかがれて、ちろりと舐められたら「…っん!」と反応してしまう。 「ちょ、ジョシュアはお腹へんないの? 朝ごはん食べに行こうよ…」 「まだ7時だろ。店が開くまで時間はたっぷりあるよ」  抵抗も虚しく、ジョシュアの手は俺のTシャツの中に入ってくる。 「…ちょ、なんでもうデカくしてんだよっ」  足に当たる、ジョシュアのそれ。 「しょーがないじゃん、いい匂いさせてる康が悪いと思うけど~」 「そんなわけあるか!」  構わず、俺の肌を這い回る手。このままだとジョシュアのペースに持ってかれる。今から始まったら、絶対、夜まで自分が死ぬ。起き上がれなくなる……。 ──俺だって色々と考えてるんだぞ、と思うけど、それは言わない。  しょうがないな、俺から唇を寄せる。軽くチュッとすると、ものの見事にフリーズする。もう一度、今度は啄むように。チロリと唇を舐めてゆっくり離すと、条件反射のように薄く口が開く。クククッと笑って、今度は深い口づけを。  だけど悲しいかな、圧倒的な経験値の差なのか、途中でじれったくなったのか、ジョシュアが俺の後頭部をホールドしてきて、食われそうになる。  いつもなら流されてしまうが、ここまで予想通りなので問題ない。  肩を押して、唇を離す。目を見ながら、ゆっくりとジョシュアを仰向けにすると、足の間におりていく。そして既にはっきりと形を主張しているジョシュアのそれに、服の上からキスをする。  一度、顔をあげてジョシュアの様子をうかがうと、もう期待と欲を滲ませた目で見ていた。  下着をパジャマごとずり下げるやると、ぼろんと飛び出してきた。 「……ははは。でけぇ」 思わず笑ってしまう。 「……笑うのはひどいだろ」 「……褒めたんだけど?」 「何それ」  クスクス笑いながら、そっと握って上下に扱き始める。 「…ん。きもちい」 「良かった」  表情を確かめながら、扱いていると尖端から先走りが出てくる。指で塗り拡げるようにすると、ジョシュアが苦悶の表情を浮かべる。 「……痛い?」 「逆。気持ちよすぎ」  そりゃあ、良かった。そう言って、尖端を口に含む。 「…うわ、どうしたの? 康がしてくれんの初めてじゃない?」 「……そうらっへ?」 「〜~っく、口に入れたまましゃべんのは、ダメだよ」 「はひ、はひ」  前にジョシュアがしてくれた時を思い出しながら、裏筋を舐めて、尖端は飴のようにしゃぶる。口をすぼめて、勢いよく出し入れすると、ジョシュアの吐息に艶が増していく。 「…やば………出そう…」 「……ん、んんよ」  再び、じゅぽじゅぽと卑猥な音を立てて、出し入れしてやると 「……っ、出る」  俺の頭を抑えながら、喉深くに精を吐き出した。

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