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    明良 -5

 帰ろうとしたところで迫られて、ドギマギしてるうちに口付けられたオレ。  途端に昨夜のキスの感触も思い出されてしまう。 「う、ふっ、んん……っ」  舌をくねらせて、オレの口の中を堪能する明良さん。気持ち良くって、だんだん力が抜けてくる。 「息詰めないで。鼻で息をして……」  再びオレの口の中で動きまわる舌。吸われて、甘噛みされて、そして絡められる。歯列をなぞった後は上顎を擽る……。  気持ちいい。全神経が口に集中して、もう何も考えられなくなる。明良さんの両腕を掴んではいたけれど、ダメだ……、脚に力が入らない……。  腰砕けになったところで、ガシっと明良さんの腕に支えられた。  そのままキスを続けながら、気がつけばベッドのそばまで移動していた。 「手を上げて……」  シャツが脱がされたような気がする……。  キスが気持ち良すぎて何も考えられない。 「気持ちいいのガマンしないで……。声とか出していいよ」  耳元で囁かれた後、首筋を舐められる。立ったまま片手でオレを支えてて、もう片方の手はオレの胸へと……。 「ひっ、あっ、ああ……っ、あああ」  オレの首筋で遊んでいた舌は、徐々に下がっていき、今は鎖骨へ。チクっとした刺激の後、ねっとりと舐められた。くすぐったいだけの胸も、なんだか今はヘンなカンジがする。  カチャカチャとベルトを外す音がして、そして寛げられるオレのモノ。 「キレイなピンク色。かわいいよ」 「あ、あ、あ……っ!」  いつベッドに横になったかわからない。  口で乳首をいたずらされながら、扱かれるオレのモノ。他人から初めて与えられるその刺激は、気持ち良すぎて、すぐイきそうになる。  このまま流されてもいいのか?って考えが一瞬浮かんでは消えていった。イキたいって気持ちが優先されて、それ以外は考えられなくなる……。 「気持ちいいんだろ、イっていいヨ」  その言葉のすぐ後に、オレは明良さんの手に熱を零した。  イッた反動でボーっとしてるオレに、チュッと軽いキスをした後、明良さんはベッド脇のボトルを手に取った。中味を胸に垂らして塗りこみ、ペロっと舐めた後、再度指に絡めたそれを、オレの口へ。 「これ舐めても美味しいヤツ。味するだろ?」  入れられた指を舐めてみる。ホントだ、ストロベリー味だ。  それからオレのモノにローションを垂らして、ゆるゆると扱き始めた。 「初めてだろ。気持ち良くしてやるよ」  四つんばいになったオレの腰に覆いかぶさり、オレのモノを扱きつつ、もう片方の手は、後ろの孔の周りを撫ぜてくる。前同様、ゆっくりゆるゆると。じれったくて、直ぐにでも先に進んで欲しくなるような、そんな刺激だ。  それから指が1本、中に入ってきた。興味があって自分で入れてみたことはあるけれど、初めて他人から入れられるそれは、やはり違和感がすごい。 「思ったより早く緩むな。自分で入れたことがあんだろ」  その言葉と共に2本に増やされる指。 「何本まで入れたことがあるんだ?」 「に、2本……」 「はっ、いろいろ知りたいお年頃ってヤツか。安心しな、そっから先はオレがじっくり開発してやるよ」  真っ赤になりながら答えたオレに、そんな言葉が返ってきた。  恥ずかしい……。でも、ここまできたら、それ以上が知りたい。 「あっ、ヤッ、あっ、ああ――っ!」  指がある一点をかすめた時の刺激、そしてそれに続く集中的な刺激。思わず込み上げて来る射精感。その後はずっと感じるところを刺激されて、既に触られていないにもかかわらず、オレのモノはしっかりと反応していた。  いつの間にか増やされて、スムーズに動くようになった指が抜かれる。  今まで感じていた刺激が無くなって、寂しいような、物足りないようなカンジになってしまう。 「アトがラクなようにしてやるよ」  ピッと封を破る音。そして……、硬いモノが孔に触れる。 「力抜いてな。入れるよ」 「ひっ、イタッ、イタイッ! ダメッ! イタイッ!」  指よりも太く大きなモノが入ってくるその痛さに、思わず泣き叫んでしまう。  痛い。ツライ。もうヤダ。ヤダ。  明良さんはチッと舌打ちした後、背中にキスしながら、オレのモノを扱いてきた。痛いけど、その刺激で力が抜ける。と同時に、突き刺さってた杭が少しずつ中に入り込んできた。 「大丈夫、大丈夫。すぐ、気持ち良くなれるから。……ほら、全部入ったぜ」  ハッ、ハッ……と浅い息を繰り返すオレの背中にキスをする明良さん。それからおもむろに腰を動かし始めた。  最初はゆっくりと。ズルっと抜けて、ズズっと入ってくる。痛くて苦しいんだけど、徐々に痛み以外の感覚も広がってくる。何、この感覚? 「あ……っ、は……っ、ああっ、何、何コレっ」 「感じてきたか? 初めてにしては上出来じゃん。んじゃ、ちょっと激しく動くぜ」  パンパンパンと激しい抽挿が始まる。それはオレの感じるところをかすめていて、痛かったはずなのに、だんだん痛みがわからなくなっていく。 「とりあえず、先イッとけ」 「あ―っ、ああっ、あ――っ」  少し動きが緩やかになったと思ったら、いきなりオレのモノを握られた。強弱つけた刺激で扱かれるそれに、オレはあっと言う間にイってしまった。そしてまた始まる激しい抽挿。イッたばかりのオレには強すぎる刺激。  身体の奥に熱を感じたことで、明良さんがイッたんだと知った。  暫くして後ろから明良さんのモノが抜かれる。と同時に支えを失ったオレは、顔からベッドへ突っ伏した。  セックスってスゴイ。こんなに感じるモノなの?  感じた余韻でボーッとしてたオレの肩に、明良さんが軽くキスをした。 「良かったか? 初めてにしては感度いいじゃん。開発したら、もっと感じるようになるぜ」  そんな言葉を聴きながら、ちょっとウトウトしてたんだと思う。

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