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いなくなった猫
「美味しかったね、じゃあ次はあっち!」
「眞織、ごめん 俺そろそろ…」
結局 眞織のペースに乗せられて
団子屋以外のお店も何軒か行ってしまった。
まぁそういってもそんな時間経ってないし
ゆらも男だし少しくらい1人にしても
大丈夫でしょ…
でも戻ったらそこにはゆらが
いなくなっていた。
「あれ?いないね 。」
「どこいったんだ、ゆら」
急いで制服のポケットからスマホを取り出して
紗智に連絡するけど紗智も見てないって
言っている。
知らない街だしどうしよう。
もしかしたらゆらは俺を探しに
行ってるかもしれない。
どうして俺はゆらを独りにしてしまったんだよ
「もういいじゃん 大丈夫だよ多分。
俺と一緒にいよ?」
「ごめん、ちょっと探してくる!」
俺は腕に絡んでいた眞織の腕をふりほどいて
近くを探し始めた。
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