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「触ってないのにツンツンしてる。ここも大好きなんだね、葵。今度じっくり苛めてあげようか」 「あっ……や、んん」 手持ち無沙汰になった美智が葵の胸を弄ると、嬌声の色が変わった。たしかに、白い肌の上でポツンと目立つ紅い尖りは、齧り付いて吸いあげたくなる不思議な魅力がある。 彰吾との体の間で、ぐっしょりと蜜で濡れそぼった幼い色の性器も可愛がってやってもいいかもしれない。すでに後ろだけで達せる体だったせいで前回も、そして今回も触れることすらしなかったが、きっとたまらない反応を見せてくれることだろう。 「悪い、時間掛けすぎた」 結局彰吾が葵の中で達したのは、五限が始まる少し前。身支度をさせるぐらいの時間しか残っていない。 「どうする?」 「んーいいよ、今日はこれで。彰吾のセックス見学楽しかったし」 次の時間サボるなら付き合う、そんな意味で問い掛けたのだが、美智はぐったりした葵を床に横たえ、そして笑ってみせた。 「葵、あーんしてごらん」 躊躇いなく葵の前でフロントを寛げた美智は、昂ったそれを数度扱き上げ、葵の口元に当てた。抵抗しないのをいいことに、先端を唇に押し込んでようやく彰吾もその意図に気が付いた。 「ん……んッ」 「はい、ごっくんして」 もしかしたら今回葵は美智のほうが優しいと、そんなことを思ったかもしれないがそれは間違いだ。にこやかに笑いながら己の精液を飲ませてくる男が優しいわけがない。 反射的に吐き出そうとした葵の口を塞ぎ、決して許さない美智の心底楽しそうな表情を見て、彰吾はそんなことを思った。 嫌悪感を隠しきれず涙を流しながらも、葵の白い喉がコクリと音を立てる。 「美味しかった?」 こうまでされても葵の身に染みた従順さは覆らないようだ。美智の鋭い視線に射抜かれて、葵はやはり頷いた。 「そう、じゃあまた飲ませてあげる。今度はちゃんとお口の中で大きくして、イカせて、ごっくんするんだよ。わかった?」 本当に葵は意味がわかっているのだろうか。美智の悪魔のような誘いにも乗ってしまう葵に、彰吾はいよいよ呆れが浮かんでくる。 「フェラしたことないなら、これもハジメテだよね?」 「なに、それ狙ってたの?」 「うん、まさかお口が処女とは思わなかったから中出しできて嬉しい」 「中出しって言うなアホかよ」 これで全国模試で常にトップクラスの成績をおさめる優等生なのだから恐ろしい。 「葵、戻れるか?」 「……はい」 後処理をしてやり、制服を綺麗に着せ直しても、まだ蕩けたような表情をするせいで、いかにもヤラれてきた直後という雰囲気は拭えない。彰吾の問い掛けに答える声も、まだ甘く震えが残っている。 ただでさえ特異な容姿をしている葵が、頬を染め、瞳を潤ませていればさぞ目を惹くことだろう。 「あれじゃ、味見したがる奴らが出てくるかもね」 一年の教室に帰らせる葵の後ろ姿を見送りながら、美智が漏らした呟き。似たことを考えていたらしい。 自分達が飽きた後はどうなろうと構わない。そもそも葵のことを抱いている人間は他にもいるのだ。妙な独占欲を湧き上がらせるのは間違っている。 だが、少なくとも今この校内で葵を食べていいのは彰吾達だけ。そうでなければならない。 葵を味わい尽くすには一度や二度では到底足りない。飽きっぽいはずの自分達のほうが、葵に捕らわれているのではないか。そんなことを彰吾は考えていた。

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