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「あ、んッ、なん、で」 彰吾が達したことに油断して力を抜いた葵の体をソファの座面へと引き倒し、猛ったものですぐに揺さぶり始めてやると、葵はこちらを振り向いて信じられないと言いたげな視線を投げてくる。 「煽ったのはそっちだろうが。責任取れ」 彰吾自身もソファに乗り上げ、葵の華奢な背に体重を掛けて深くまで貫いた。 美智のものか、それとも彰吾のものか。繋がる場所からは泡立った精液が抽挿のたびに溢れ出てくる。紅い蕾が白濁に穢されひくつく様子は、視覚的にも彰吾を昂らせた。 葵は黒革に爪を立て、激しい突き上げに耐えようとするが、そのうち濡れた頬を座面に押し当てて泣くことしか出来なくなってしまう。 「……昼休み終わってるの気付いてる?」 どれくらいの時間葵を抱いていたのだろう。葵を仰向けに寝かせ直してソファを軋ませていると、不意に美智から声がかかった。 「ん?あぁほんとだ」 壁に吊るされた時計を見ると、確かに昼休みはとっくに終わっているようだ。鳴っていたはずのチャイムすら耳に入らなかった。 さすがに頭は冷静さを取り戻しつつあったが、まだ足りない。 「んんッ……ん」 涙で濡れた葵の唇を奪い、再び律動を開始する。縋ってくる腕にはほとんど力が入っていないが、相変わらず後孔は彰吾を心地よく締め付け続けていた。どこまでも淫らで、飽きのこない体だ。葵を食べているのではない。葵に食べられている、そんな感覚にさえ陥る。 「すっかりハマっちゃったね、彰吾」 葵と舌を絡ませ合いながらもう一度欲を吐き出してようやく体を起こせば、見学に徹していた美智が楽しげに声を掛けてきた。 「やばい、良すぎるわこれ」 「同感。パパに感謝だね」 見た目の魅力もさることながら、父親に開発された体は味わえば味わうほど深みに嵌まってしまう。それに、時折彰吾や美智を驚かせ煽るような言動にも激しく心を揺さぶられる。葵は無意識なのだろうが、あれは堪らない。 「どうしようね、バレちゃったら」 その時はあっさり引くしかない。そう考えていたのに今となっては簡単に手放せる気など全くしなかった。美智もそれを危惧しているようだ。 最低限の身なりを整えてやっても、葵はもう自力で立ち上がれる様子はない。さすがにこの状態で六限の授業が始まった教室に戻すわけにも行かず、また保健室に連れて行ってやることを彰吾たちは選択した。 「……ごめん、なさい」 彰吾が軽い体を抱き上げてやると、遠慮がちにしがみついてきた葵からは小さく謝罪をされてしまう。運んでもらうことに対する罪悪感なのだろうか。 「俺たちのせいなのに。本当に可愛いね、葵は」 優しく笑う美智に頭を撫でられて安心したのか、それとも彰吾が歩を進めるたびに伝わる振動が心地よいのか、保健室に着く頃には葵はもうすっかり眠りに落ちてしまった。

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