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「出さずに何回イってるんだろうね。数えてる?」 「あぁッ、や…んっ!」 尖った粒をキュッと捻りながら問う。指示していないのだから当然葵は分からないのだろう。 「じゃあ今度遊ぶときはちゃんと数えてようね」 次があると示唆すれば、葵の頬を大粒の涙が溢れ出した。馨がこの新しい遊びを相当気に入ったことが理解出来たようだ。 緩い突き上げで揺さぶりながら、胸を苛め続ければ、鏡に映る葵の表情が段々と虚ろになってきた。そろそろ潮時だろう。普通ならもう二、三度は絶頂を迎えさせているのだから無理もない。 「ここ、パクパクして苦しそうだね」 「やッ…あぁぁ、んーーーッ」 葵の意識を覚醒させるため、真っ赤に充血した先端を爪で抉ってやれば、葵は悲鳴のような喘ぎ声をあげ、腰を浮かせて逃げようとした。でも追うように奥を一突きすると、全身を痙攣させて脱力してしまった。 「そろそろ終わりにしようか」 「んっ、んんッ」 葵への抽挿は止めずに、少しずつリボンの結び目を緩めていく。一気に解放はさせない。じわじわと管への圧迫を弱めていった。 すると狙い通り、馨のピストンに合わせて、トロトロと勢いのない精液が溢れてくる。小さく開閉を繰り返す鈴口から出た白濁がリボンを伝っていく様は壮絶に淫らだ。 「可愛いね、お漏らししてるみたい」 あえて羞恥を煽る言い回しをしてやると、葵は本当に小さな子供に戻ったようにしゃくりあげて泣き始めてしまった。馨に叱られることも忘れ、両手で顔を覆ってしまうのだから精神的に限界が訪れたようだ。 仕方なく、馨は葵を抱き上げ、柔らかなラグの敷かれた一角へと移動する。あの椅子に座ったままでは葵を正面から抱いてやれないからだ。 葵をラグに仰向けに転がし、清楚な靴下を纏う両脚を割り開く。絶頂の証を滴らせる部分も、そして先程まで馨を咥え込んで離さなかった蕾も、全てが鏡越しでなく直接馨の眼前に晒される。 「……ッ、あ、んんっ」 再び昂りを押し込めば、今までと違う角度で敏感な内部を擦り上げられる感覚に身体が悦ぶのが伝わってくる。しっとりと馨に絡み付き、早く奥を散らしてほしいと言いたげに収縮するのだ。本当に堪らない。 「まだイッてるね。こんなに気に入るとは思わなかったな」 葵の両手を纏めて掴み上げ、涙で濡れた顔を晒してから突き上げを再開させる。それに合わせてまだ中途半端に縛られたままの先端から白い雫が滲んだ。 勢いよく達するのとは違い、だらだらと時間を掛けて熱を解放させられるのは苦痛に違いない。けれど、馨が育てた身体はきちんと愉悦に震えている。 「パパ…んっ、あぁ、ぱ、ぱ」 「……ッ、本当に煽るのが上手になった」 馨に奥深くまで蹂躙されながら、それでも甘えた声で馨に縋り、そして奪ってほしそうに唇から桃色の舌を覗かせる。今夜はもう十分すぎるくらい葵を泣かせた。いい加減、甘やかしてやるべきだろう。

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