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第246話
次の日、俺たちは報告の為にギルドに来ていた。
「お帰りなさい。ダンジョンは如何でしたか?」
受付でミーヤさんがそう聞いてくる。
「ただいまです!すごい楽しかったです!」
俺がそう言うと、ミーヤさんが『ふふっ』と笑った。
「それは良かったです。ミラでワイバーンの襲撃があったと聞いて心配していたんですよ」
「あ、俺は前線に出なかったので」
「そうだったのですね、無事で良かったです。では手続きいたしますね。皆様ギルドカードをお願いします」
そう言われて、俺たちはギルドカードを提示した。
ミーヤさんがギルドカードを確認する。
「え!?」
ギルドカードを確認していたミーヤさんが突然大きな声を上げて、俺たちは驚いた。
「何か不備がありましたか?」
リオさんがミーヤさんに聞く。
「こ、こ、これ!?フタバさんのランクが!!」
ミーヤさんが慌ててギルドカードを見せてくる。
ランクが書かれている場所を指差して慌てるミーヤさんに俺以外が『あぁ』と納得した。
「色々あって、ミラのギルドでランクアップしたんですよ」
とリオさんがざっくり説明する。
「……色々って」
もう一度確認するようにギルドカードを眺めるミーヤさんがハッと顔を上げた。
「申し訳ありません。皆様少しお時間を頂けないでしょうか」
そう言われて、俺たちは顔を見合わせた。
「大丈夫です。こうなる事は予想していたので」
リオさんがそう言うとディルとレイスも頷く。
「ありがとうございます」
ミーヤさんはそう言って頭を下げた
「申し訳ありませんが、ここで少々お待ちください」
そう言ってミーヤさんは奥に走っていった。
………何か、ミラのギルドでも同じような事があったような……
「ねぇ、何かあるの?」
レイスに聞いてみると、レイスは少し言い辛そうにする。
「……あ~、ミラのギルドと一緒……だな」
………ミラのギルドと一緒ってどういう意味だろう。
そう思って首を傾げていると、ディルが俺の背中に手を置いた。
「大丈夫だ。ただの事実確認だから安心しろ」
そう言ってディルが笑う。
俺はいまいちよく分からなかったけど、取り敢えず頷いた。
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