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第6話 *

立ち上がった斎藤が俺に近付いてくる。 「エロい顔。この二人に弄られるのそんなに気持ち良かったのか?」 口を塞がれて息苦しいのと、射精後の倦怠感で頭がボーっとする。 「なぁ、お前ってさー、男相手にするの本当に初めて?」 そう聞かれても答えることが出来なかった。 斎藤は『まぁいいや』と言って俺の足元に回る。 「どっちにしても、結局ここでヤられるんだから」 そう言って斎藤は俺の足を開いてその間に入り込むと、俺の後孔に触れた。 その瞬間、体が揺れた。 「ウウッ!」 俺は必死に身体を捩る。 そんな俺を、取り巻きの二人が押さえ付けた。 「そんなに暴れて痛い思いするのお前だぞ?」 そう言って斎藤が笑ながら俺の後孔をなぞる。 「ンウッ……ゥ…」 俺の体は恐怖でカタカタと震えていた。 目からは、ボロボロと涙が溢れる。 「怖い?やめてほしい?」 そう聞かれて、俺は必死に頷いた。 「そう、やめて欲しいんだ。でも止めないけどね」 そう言って斎藤は俺の後孔に指を捩じ込んだ。 「…ッ!…フ……グ…ゥ…」 その瞬間、俺は痛みで体が揺れた。 斎藤はそんなのお構いなしで中をなぞる。 「フッ…ゥ……ンッ…」 「ははっ、勃ってきた」 そう言って、和希はツーっと俺のソレに指を這わせた。 「ウンッ!」 その刺激に体が震える。 「初めてでここが感じるって、やっぱこっちの才能あるんじゃない?」 そう言って斎藤が笑う。 俺はその言葉に首を振った。 違う、俺は感じてなんかない。 そう思っていると、中をまさぐってる斎藤の指がある一点を掠めた。 その瞬間、痺れるような快感が走った。 「ンウゥ!!」 それを見て、斎藤がニヤッと笑う 「見~つけた」 そう言うと、斎藤はそこを重点的に責めてきた。 斎藤の指がソコを掠めるたび、体に電流が走ったみたいな感覚に襲われる。 「ンンッ!フッ……ウッ……ンッ…」 何なんだ、これ!? 「もう、イキそうか?」 斎藤はニヤニヤと笑いながら俺をを見下ろす。 俺はブンブンと首を振った。 「そうか」 そう言って斎藤がニヤリと笑う。 その瞬間、斎藤がソコを力一杯押した。 「ウウッ!…ンッ…ウッ…ンンッ!」 グリグリとソコを押され、強烈な快感に俺は達してしまった。 俺はその余韻にビクビクと体を痙攣させる。 「スゲー、またイった」 緋桜の身体を押さえ付けていた一人が楽しそうに言う。 「おい、足押さえとけ」 斎藤がそう言うと、取り巻きの二人が俺の足元に移動して俺の足を持ち上げた。 俺の後孔に、斎藤のものが押し当てられる。その瞬間、斎藤はグッと腰に力を入れた。 「フグッ!」 さっきとは全く違う質量のものが中に入ってくる。 「ウッ……グッ…ゥ…」 俺の体はガクガクと痙攣していた。 痛い、苦しい。 斎藤のソレはどんどん奥へ進んでいく。 ある程度入ったところで、ソレが一度引き抜かれた。抜ける寸でのところでソレが止まる 「男に犯されてどんな気持ちだ?」 斎藤にそう聞いても、俺には答える余裕が無かった。 次の瞬間、一度抜かれたものがパンッと音を立てて一気に突き入れられた。 「~~~~~~~ッ!!」 その衝撃で、俺は達してしまった。 そこから先は記憶がない。 何をされたのかも、何も分からなかった。 気が付くと、斎藤たちの姿は無かった。 どれくらい時間がたったのか、気が付くと赤らんでた空はすでに真っ暗になっている。 口と手の拘束は解かれていたけど、服は乱れたままだった。 俺はゆっくりと身体を起こした。 「……くっ…」 その瞬間、身体の痛みで顔を歪める。 次の瞬間、俺の目からボロボロと涙が溢れた。 「……フゥ………ッ……」 なんで俺が……… もう、嫌だ。

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