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第7話

どれくらい時間が経ったのか、ここに居ても仕方ない。 その思って、俺は動かない身体を無理矢理動かす。 フラつきながら、壁伝いに教室を出た。 廊下をゆっくりと歩く。 時間的に残っている生徒はもういないのか校舎内は真っ暗だ。 散々弄られて体力が残ってない俺は、少し動いたたけでも息を切らす。 俺は壁に寄りかかって、何とか歩いていた。 「緋桜くん?」 壁伝いに歩いていると、突然後ろから声を掛けられた。 その声に体が跳ねた。 ……誰? 俺は恐る恐る声がした方を見た。 そこには木崎が立っていた。 「……きさ、き…?」 「緋桜くん、こんな時間にどうしたの?」 こんな時間………?一体今、何時なんだろう? 「お前、は…なんで……?」 「俺は生徒会の仕事で残ってたんだ」 「……そう」 「緋桜くん?なんか、さっきから様子がおかしいけど………」 そう言って、木崎が手を伸ばしてきた。 その手が視界に入ってきた瞬間、恐怖に襲われた。 「ッ!触るな!!」 俺は伸ばされた木崎の手を叩き落とした。 呼吸が荒くなって、体が震える。 ………何で俺。 目に涙が溜まる。 ……もう嫌だ。 そう思った瞬間、目の前が真っ暗になった。

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