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第18話

衝動的に出てきちゃったけど、ここどこなんだ? よく考えたら俺、木崎の家からの帰り道知らない。 俺はフラつく体を支えながら歩いていた。 まだ体力が回復していなくて、ちょっと歩いただけで息が切れる。 ちょっとヤバいかな。 そう思って何とか歩いていると、目の前に公園が見えてきた。 ………あそこでちょっと休もう そう思って俺は、目の前の公園に入った。 平日だからか、その公園には人は誰も居なかった。 俺は体力の限界で、近くにあったベンチに半ば倒れ込むように座った。 ………座ってるのもしんどい。 そう思って、俺は前屈みになる。 …………どうしよう。帰り道が分からない。 かといって、木崎の家に帰るなんて出来ない。 いつまでも、あの家に居る訳にはいかない。 早く離れた方がいい。今は何もなくても、その内絶対に迷惑をかける。 木崎にも佐々木さんにも………… ここに座ってどれくらい経ったのか、ブルッと体が震える。 そういえば、シャワーを借りて濡れたままだったから流石に冷えてきた。 俺は冷たくなった体を自分で抱き締めて、それ以上冷えないようにした。 どうしようか。このまま、ここに居るわけにもいかないし…… 俺は途方に暮れた。 そんな事、 「緋桜くん!」 そう俺を呼ぶ声が聞こえた。

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