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第20話
公園で休んでると、突然木崎が来て驚いた。
まさか俺を探してたのか?
いや、そんなのあり得ない。
俺は木崎を不幸にする。
だからまだ何もない内に離れなきゃ。
『それは、緋桜くんが疫病神だから?』
そう言われて、体が跳ねた。
どうして?どうして木崎がその事を知ってるの?
木崎の話では、斎藤先輩が木崎に話したらしい。
その事を知って尚、なんで木崎は俺に構おうとするんだろう。俺には木崎の考えてることが分からない。
ダメなのに、俺が傍に居ると必ず不幸になる。もう俺は誰も不幸にしたくない。
『俺は緋桜くんが側にいて、不幸になるとは思わない』
木崎はそうハッキリ言った。
「……何、言って……?」
「緋桜くんが側にいて不幸になるとは思わないし、俺自身、不幸になるつもりもないよ」
「………俺が、なんで"疫病神"って呼ばれてるか聞いたんだろ?」
「聞いたよ。でもそれは緋桜くんのせいじゃないでしょ」
そう言われて、俺は黙ってしまう。
「緋桜くん?」
黙ってしまった俺を、木崎が覗き込んできた。
「…………んな……」
「え?」
「……皆…最初は、そうやって言う……お前の、せいじゃないって………お前は悪くないって………」
「現に緋桜くんのせいじゃないし、緋桜くんは悪くないでしょ」
「………俺が、故意で何かする訳じゃない」
そう俺が何かしてる訳じゃない
「でも、最後には皆俺から離れていくんだ………お前も、絶対に離れていく」
「俺は離れないよ」
「離れていくんだよ、皆!お前のせいだって言って!親でさえ………」
そこまで言って、俺は口を接ぐんだ。
「親?」
そのまま、俺は何も言えなくなってしまった。
「何があったの?」
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