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第39話

「………カウンセリング?」 戻ってきた佐々木さんが、医者に言われたことを俺に話す。 「うん、どうかなって」 「いえ、俺は大丈夫です」 カウンセリング受けたところで何も変わらない。それに、他人とはあまり関わりたくない。 「そう言うと思ってたよ」 『俺から先生に伝えとくよ』と佐々木さんが言ってくれた。 「ところでさ、緋桜?」 木崎が声をかけてきて、俺はそっちを向く。 ………今気付いた。 いつの間にか、俺の事呼び捨てになってる。 「この後どうするの?」 「この後?」 俺は意味が分からなくて、首を傾げる。 「うん。良ければさ、家に来ない?」 それは遊びに来いってことなのかな? 「それって……」 「あぁごめん、分かりにくいよね。家で一緒に暮らさないかってこと」 「は?」 意味が分からなかった。 何でそんな話になるんだろう。 傍で聞いてた佐々木さんも驚いてる。 「おい、秋哉!何を急に言い出すんだ!?」 「別に急じゃないよ。前から考えてたことだし」 「いや、だからって」 「緋桜を一人にするよりはいいじゃん。ねぇ緋桜もそう思うよね?」 「え?」 なんだ、この状況……… 全く着いていけない。

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