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第126話 *

(秋哉side) 俺が欲しいとか俺のものにしてとか、さっきから何なの? 俺は堪らず、緋桜の首元に顔を埋める。 「…秋哉?」 緋桜がどうしたのかとでも言うような声で呼んでくる。 俺はチラッと緋桜を見た。 緋桜は俺が必死に保っている理性をことごとく壊してくる。 「……本当に挿れるよ?」 そう聞くと、緋桜は小さく頷いた。 グッと力を入れて出来るだけゆっくりと挿れていく。 緋桜はやっぱり怖いのか、カタカタと震えていた。 「…緋桜、大丈夫だから俺を見て」 そう言って頬に触れると、緋桜が恐る恐る目を開けて俺を見る。 「…っ…しゅ、や…」 緋桜は俺の名前を呼ぶと、首に手を回してすり寄ってくる。 「うん、大丈夫だから」 そう言いながら俺は緋桜の中に自身を進めた。 「…っ…あっ…」 その瞬間、緋桜の身体が跳ねる。 緋桜は振るえながも、俺を受け入れてくれた。 「緋桜、大丈夫?」 全部挿れたところで、俺は緋桜の様子を伺う。 「………挿いった……?」 緋桜は荒い呼吸を繰り返しながらそう聞いてくる。 改めて聞かれると結構恥ずかしい。 「…挿いったよ」 俺がそう答えた瞬間、緋桜はポロポロと涙を流した。 ポロポロと涙を泣かしながら緋桜は俺の首に抱き付いてくる。 「……やっと…………秋哉と、一つになれた」 耳元でそう緋桜の声がした。 『やっと一つになれた』 そう聞こえてきたとき、何かがプツッと切れた。 「…っ…緋桜、ごめん」 そう言うと、俺は思い切り腰を打ち付けた。 思いがけない衝撃に緋桜の身体がガクガクと震える。 力を無くした緋桜がベッドに倒れ込んだ。 ベッドに倒れ込んだ緋桜はハッハッと細かい呼吸を繰り返していた。 優しくしたい。 無理はさせたくない。 そう思ってたのに…… 欲望に負けて、そんな事を考える余裕なんてなかった。 「あぁ!!……しゅ、や…ぁ……そこ、やぁ…」 緋桜の感じるところばかり突く俺に緋桜は『怖い』と言う。 「…っ…緋桜、大丈夫だから……俺を見てて」 そう言って緋桜の頬に触れると、緋桜は少しだけ安心したような顔をした。 これは俺のなかに微かに残ってた理性なのかもしれない。 してる最中、俺はずっと緋桜の名前を呼んでいた。 緋桜もそれに答えるように俺にしがみついてきた。 緋桜の中に出すと、緋桜もイったみたいでぐったりとしていた。 「…緋桜ごめん、大丈夫?」 そう言いながら緋桜の頬に触れると、緋桜が微かに笑ったような気がした。 緋桜はそのまま眠ってしまった。

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