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第135話
(秋哉side)
3人に遅れて生徒会室に入ると、緋桜が既に囲まれていた。
3人は思い思いに緋桜に話しかけて、緋桜もそれに少し対応していた。
その様子を入り口の近くから眺めていると、緋桜と目が合う。
どうやら助けを求められてるらしい。
「はいはい、緋桜が困ってるからそこまで!」
そう言って間に入ると緋桜はホッと息を吐く。
ふと緋桜の顔を見ると顔色が悪いように見えた。
「緋桜、大丈夫?」
そう言って手を伸ばすと、緋桜はビクッと身体を跳ねさせる。
俺は直感で限界だと思った。
俺は先輩たちに緋桜を隣で休ませる事を伝えて緋桜を隣の部屋まで引っ張っていった。
「……ここは?」
訳も分からずに引っ張ってこられた緋桜は、部屋に入るとキョトンとして周りを見渡す。
「生徒会役員専用の仮眠室」
生徒会室の隣には生徒会役員専用の部屋が設けられている。
その部屋は簡易ベッドに給湯室まで完備されている。
生徒会役員は忙しくなると泊まり込むこともあるから、そのために用意された部屋だ。
生徒会役員が推薦制だったり、生徒会役員の為にこんな部屋があったり、つくづく変な学校だと思う。
「緋桜、こっちおいで」
そう言って手を伸ばすと、緋桜は素直についてきた。
緋桜をベッドの端に座らせると、俺もその横に座った。
「…どうしてここに?」
横に座った俺に緋桜が不思議そうに聞いてくる。
「緋桜が疲れてるみたいだったから」
そう言って緋桜のおでこに手を置く。
そこからほんのりと緋桜の体温が伝わってきた。
良かった、熱が振り返したわけじゃないみたいだ。
そう思って、俺はホッと息を吐いた
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