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第143話

ゲームセンターの前に着くと、先輩たちがいた。 どうして先輩たちがいるのか分からないけど、秋哉が先輩たちと何か言い争いを始めた。 先輩たちと秋哉の話を聞いてると、先輩たちは"偶然"ここに居合わせて、俺たちと一緒に遊びたいと言う。 で、秋哉はその先輩たちを追い帰そうとしている。 先輩たちは俺にも一緒に遊ぼうと聞いてきて、俺は返事が出来なかった。 俺が戸惑っていると秋哉が間に入って助けてくれた。 助けてくれたと言うよりは、秋哉は先輩たちをどうしても追い帰したいらしい。 でもこの先輩たちが簡単に引き下がるとは思えない。 今日だけならと思って、秋哉に『先輩たちも一緒に』と言ったら『緋桜と二人がいい』と言われた。 その瞬間、俺は顔が熱くなった。 俺だって秋哉と二人でって思ってたから。 でもその後、俺が何か言う前に佐倉先輩が秋哉を引きずって離れていった。 少し離れた場所で二人が何かコソコソと話をしてる。 しばらくして戻ってるくと、秋哉や『今日は皆で遊ぶ事にしたから』と言った。 秋哉がそう決めたなら俺は何も言わない。 でも佐倉先輩に何を言われたのか分からないけど、その時の秋哉の顔は引き吊っていた。

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