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第183話 *
(秋哉side)
緋桜は荒い呼吸を繰り返して、くったりとベッドに倒れ込む。
「大丈夫?」
そう言って頬に触れると、緋桜は俺の手に頬を摩り寄せてくる。
無意識なのか、意図的なのか。
どっちにしても、質が悪い。
「緋桜、ちょっとごめんね」
そう言って俺は、仰向けになってる緋桜の体を引っくり返してうつむせにした。
膝を立たせて四つん這いにさせる。
緋桜も最初は状況が分かってなかったみたいできょとんとしてたけど、自分が今どういう格好をしてるのか分かるとさすがに抵抗してきた。
「っ!秋哉、これやだ」
緋桜はそう言って体の向きを変えようとした。
俺も抵抗されることは予想してたから、緋桜が本格的に抵抗される前に先手を打った。
イったばかりのまだ萎えている緋桜のものを握る。
「ひっ!」
その瞬間緋桜の体は大きく跳ねて、そのまま枕に沈んだ。
「ひぁ…やだ……ぁ…」
少し弄ると、萎えていた緋桜のものがまた芯を持ち始める。
クチュクチュと音を立て始めて、エロい。
「っ!…ンンッ」
緋桜は枕に顔を埋めて、また声が出ないようにする。
本当、強情。
俺は前を触りながら、緋桜の後孔に触れた。
「あっ!!」
その瞬間、緋桜の体が跳ねる。
俺は指を一本、ゆっくりと中に入れた。
緋桜はその挿入感にフルフルと震えながら耐えていた。
俺は指を動かして緋桜の良いところを探した。
前回覚えた緋桜の良いところ。
確かここら辺と思いながら指を動かした。
指を第二関節くらいまで入れて、クッと曲げたところ。
そこに触れると緋桜の体が大きく跳ねた。
そこを弄ると、緋桜はビクビクと震えて反応した。
緋桜を見ると、枕を握ってる手が力を入れすぎて白くなってる。
「緋桜、力抜いて?」
そう言って緋桜の手に触れると、緋桜は小さく首を振る。
「大丈夫だから、ゆっくり呼吸して」
そう言うと、緋桜はゆっくりと呼吸し始めた。
緋桜の体から若干力が抜けた気がした。
俺はそれと同時に、指をもう一本増やした。
「ひっ…ゃ…んんっ!」
緋桜はまた枕に顔を押し付けて声を我慢する。
声出した方が楽だと思うのに。
緋桜の前と後ろを同時に弄ると、緋桜は呆気なくイってしまった。
力を無くしてそのままベッドに倒れ込む。
流石に俺も我慢出来なくて、力の入ってない緋桜の体を起こすと、もう一度四つん這いにさせた。
手を離すと倒れてしまうから、俺は緋桜の腰を支えつつ、自身を緋桜の後孔に当てた。
俺は我慢出来なくて緋桜の後孔に、自身を当てた。
その瞬間、緋桜の体がビクッと跳ねる。
「……ゃ…」
支えている緋桜の体が微かに震えている。
「緋桜?」
「……やだ……」
ぐすっと緋桜の鼻が鳴って、泣いてるみたいだった。
「緋桜、どうした?」
そう言って緋桜の顔を覗き込んだ俺に緋桜が手を伸ばす。
「…秋哉の顔……見えないの……やだ」
緋桜は震える手で俺に触れると、そう言って涙を流した。
俺は緋桜を抱えたまま壁に凭れ掛かると、緋桜を俺の上に向かい合わせで乗せた。
きょとんとしてる緋桜に顔を近付ける。
「これで顔が見えるでしょ?」
そう言っても緋桜はまだ状況を理解してないみたいだった。
状況が理解出来てない緋桜を待ってあげたいのはやまやまだけど、俺も限界で、自身の勃ち上がってるものを緋桜の後孔に当てると、一気に緋桜の体を下に下ろした。
「ひぁああ!!」
力の入ってない緋桜の体は、俺をすんなりと受け入れる。
一気に奥まで突かれた緋桜は体をガクガクと震わせていた。
「…っ…緋桜、ごめん」
そう言って俺は、緋桜の奥に自身を打ち付けた。
「あぁ!!…や…っ…待っ、て…ぇ」
キュウキュウと締め付けてくる快感に抗えなくて、俺は緋桜の奥を何度も突く。
緋桜は力無く俺にしがみついてくる。
俺もそんな緋桜を抱き締めた。
「ひぁ…ぁ…や…も…い、く」
「…うん、俺も」
イってしまったのか、緋桜の中がキュウっと締め付けてくる。
俺もその刺激に耐えられなくて緋桜の中に出した。
体を痙攣させてた緋桜がくたりと凭れ掛かっててくる。
見ると、緋桜は気を失ってるみたいだった。
今さら無理させてしまったことを後悔した。
俺は緋桜を持ち上げると、緋桜の中に入っている自身を抜いた。
その瞬間、緋桜がピクッと体を震わせて甘い吐息を吐く。
それにまた煽られるけど、グッと押さえる。
俺は緋桜を風呂に入れて体を綺麗に洗うと、そっとベッドに寝かせた。
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