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第215話
(秋哉side)
真っ直ぐ俺を見る緋桜の頬に手を添えた。
「拓真は緋桜にとって、かけがえのない存在だって分かってる。でも、さっきの俺が入り込めない感じがすごく悔しかった。俺が緋桜を笑顔にしたかった」
そう言うと、緋桜はきょとんとする。
「でも、もうそんな事はどうでも良いんだ。
俺、緋桜が好きだよ。それは誰にも負けないって思ってる」
「っ!なに急に……」
緋桜は顔を赤らめて目を逸らす。
「これからは俺が緋桜の知らない事を一杯教えてあげる。緋桜をもっと笑わせてあげる。
もっと一杯楽しいことを増やして、またここに、拓真のとこに来よう。
拓真に楽しかった事をたくさん報告しよう」
そう言うと、緋桜は少し目を見開いたあと目を泳がせる。
その後少し遠慮がちを俺を見た。
「……また、ここに連れてきてくれるの?」
「緋桜が望めば」
そう言うと、緋桜の唇が弧を描く。
「ありがとう」
そう言って緋桜はふわっと笑った。
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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
取り敢えず一区切りです。
この後は、緋桜と秋哉の二人の今後を進めつつ、イベントの話も織り混ぜていこうと思います。
まだしばらく続きますが、付き合って貰えると嬉しいです。
続きは4月から再開します。
琉偉
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