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第221話

(秋哉side) 「……親に、連絡を取ってみようと思う」 緋桜がそう言ってきたのは、あれから一週間後のことだった。 緋桜がずっと悩んでたのは知ってる。 母親の携帯番号を眺めていたのも知ってる。 「大丈夫?」 そう聞くと、緋桜は俯いてしまう。 「……このままじゃ、ダメ…だから」 かろうじて聞こえる声で緋桜が呟く。 「……何とかしなきゃって、ずっと思ってた でも……なかなか決心、出来なくて……ズルズルと…後回しにしてた。本当は…怖い、けど……このままじゃ、何も変わらない」 緋桜は今にも消えそうな声で、体を震わせてそう言う。 「…うん、分かった」 緋桜が決断したのなら、俺は見守るだけだ。 そう思ってると、緋桜が俺の服の裾を引っ張ってきた。 「……その前に、秋哉に話さなきゃ、いけないことある」

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