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第248話
先輩たちに俺が作ったものなんて食べさせても良いんだろうかと思ったけど、なんか先輩たちも喜んでるみたいだったから良いのかな。
それに材料を買いに秋哉と買い物が出来ることが嬉しかった。
普段秋哉はスーパーなんて来ない。
だからスーパーにいる秋哉がちょっと不思議で面白かった。
俺たちは色々と見ながらオムライスの材料を探す。
……オムライスの材料、何だっけ?
えと、お米と鶏肉とケチャップと卵と…
他は………
オムライスの材料を考えながらふと買い物かごの中を見ると、あきらかにオムライスには使わない食材が入ってた。
見ると秋哉が次々に食材をかごに放り込んでた。
「秋哉、これいらない」
そう言ってオムライスには余分な食材をかごから出す。
「あれ、そうだっけ?」
トマトとか玉ねぎは良いとして、カボチャとかジャガイモはいらない。
俺はいらない食材を一つづつ元の場所に戻していった。
俺は買い忘れが無いか指を折りながら確認する。
「緋桜、他は買うものない?」
「……多分」
『大丈夫』と俺が言うと、秋哉がかごを持って会計を済ませる。
買ったものを袋に詰めて、秋哉が持とうとした。
「俺も持つ」
俺がそう言うと、秋哉がじっと見てくる。
俺はそれに首を傾げた。
そんな俺を見て、秋哉は何故かクスッと笑った。
「じゃあこっち持って」
そう言って袋を一つ渡された。
俺たちはお互い一つづつ袋を持って店を出た。
俺は秋哉が持ってる袋をチラッと見る。
秋哉の袋には飲み物とかお米とか入ってる。
俺の袋には、野菜とお肉と卵。
明らかに俺の方が軽い。
「……重くない?」
そう聞くと、秋哉は一瞬きょとんとする。
その後笑った。
「これくらい平気だよ」
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