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第254話

(秋哉side) 俺が『初夜』と言ったら、緋桜はきょとんとしてた。 まぁ、殆ど俺のこじつけだから仕方ないけど。 最初は腑に落ちない感じだった緋桜も、キスをしたらすぐに蕩けた。 本当かわいい。 キスしてる最中に耳に触れると、緋桜はそれを嫌がった。 そういえば、あまり耳に触れたことはなかったなと思う。 「耳、感じるの?」 「…ぁ…わか、ない……でも……音…ゃ…」 耳に触れながら聞くと、緋桜はプルプルと震えながらそう言う。 俺は『あぁ』と納得した。 「じゃあこれは?」 そう言って俺は、緋桜の耳を舐めた。 ちょっとした悪戯心。 どんな反応するのかという好奇心。 「っ!あっ……やだ」 耳を舐めた瞬間、緋桜の体が跳ねる。 緋桜は必死に俺を押し返そうとするけど、その手には力が入ってない。 俺は緋桜の耳を舐めたり、甘噛みしてみたり、もう片方を手で弄ってみたり。 「…秋哉……やだぁ…それ、も……やめて…」 そう言って緋桜は逃げようとするけど、俺がそれを許さない。 緋桜はビクビクと体の揺らす。 やっぱり耳も感じるんだ。 俺は緋桜の新たな性感帯を見つけて気分が上がった。 しばらく緋桜の耳を弄った後、フッと息を吹き掛けた。 「ひっ!?」 その瞬間、緋桜の体が大きく跳ねる。 それがトドメだったみたいで、緋桜はその後ぐったりとしてしまった。

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