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第255話
(秋哉side)
「ごめん、やり過ぎちゃったかな」
そう言って俺はぐったりしてる緋桜の頬に触れた。
その瞬間、緋桜がピクンと反応する。
「大丈夫?」
そう聞くと、緋桜はポヤンとした顔で頷いた。
緋桜の反応が楽しくて調子に乗っちゃったな。
ちょっと抑えないとな。
そう思ってると、緋桜が頬に触れてた俺の手にすり寄ってきた。
「……続き、しないの?」
そう言って潤んだ目で俺を見てくる。
あ、うん。これは抑えるとか無理だ。
「珍しいね。緋桜がそんなこと言うなんて」
そう言うと、緋桜の顔が途端に赤くなる。
「……初夜、なんでしょ?」
そう言って緋桜はチラッと俺を見る。
確かに『初夜』って設定ではあったけど、緋桜がノってくるとは思わなかった。
「そんなこと言われたら止められないよ?」
そう言うと、緋桜は顔を真っ赤にしながら頷く。
「…俺も、秋哉が欲しい」
そう言って緋桜は俺の首を手を回した。
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