262 / 452
第259話
(秋哉side)
イった後、二人してベッドに倒れ込んだ。
流石に疲れた。
どうやら俺も『初夜』って設定に思いの他興奮してたみたい。
最後の方、全然抑えが利かなかった。
そう思って『ははっ』と乾いた笑いが漏れた。
緋桜にも大分無理させちゃったな。
そう思って緋桜を見ると、今にも寝てしまいそうだ。
俺もこのまま寝てしまいたいけど、それをグッと堪える。
「緋桜、お風呂入ろ?」
俺がそう言うと緋桜は『ん』と少しだけ反応するけど、目は全然開いてない。
俺はとりあえず、緋桜を抱えてお風呂場に向かった。
緋桜を抱えながら、緋桜の体と自分の体を洗っていく。
緋桜の場合、中も洗わなきゃいけなかったからちょっと大変。
体を洗ってる最中は反応がないくせに、中を洗うときだけは反応した。
俺はまた抱きたい衝動に駆られるけど、それをグッと抑えた。
何とか緋桜を風呂に入れて、服を着せてベッドまで運んだ。
緋桜をベッドに寝かせて、俺は大きくため息をついた。
脱力しきってる人は重たい。
緋桜は元が軽いから普段は苦にならないけど、疲れてる時は少しきついな。
まぁ、緋桜の体を洗うのは嫌いじゃないから良いんだけど。
そう思いながら、俺も緋桜の横に寝転がる。
そうすると、緋桜がモゾモゾと動いてくっついてきた。
しばらく動いてた緋桜が俺にぴったりくっついて落ち着く。
そんな緋桜を見て、俺はクスッと笑みが溢れた。
「おやすみ」
そう言って俺は緋桜の額に軽くキスをすると、緋桜を抱き締めて眠った。
ともだちにシェアしよう!