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第282話
(佐倉side)
レストランでご飯を食べた後は、部屋でのんびり過ごす。
何気ない話をしたり、翠が撮った写真を見たり。
当然、隠し撮りじゃない写真だけど。
「秋哉、先風呂入れば?」
そう言うと秋哉は『そうですね』と言って立ち上がると、
「緋桜、行こ」
と中村に声を掛けると、中村も頷いて秋哉に着いていった。
「ちょちょっ!もしかして一緒に入るのか!?」
俺がそう言うと、2人はきょとんとする。
「それがどうかしたんですか?」
秋哉はさも当然のように言う。
中村も何でそんな事聞くのかと言うような顔をしていた。
この2人にとっては、一緒に風呂に入るのは当たり前みたいだ。
「……もういいや、早く入ってこい」
俺がため息をつきつつそう言うと、2人は首を傾げつつ風呂場に入ってった。
「もうあの2人につっこむのは無駄なんじゃない?」
と朱春が苦笑しつつ言う。
「…だよな」
そう言って俺はまたため息をついた。
「良いじゃない、いつまでもラブラブで」
翠は『フフッ』と笑いつつ、荷物をごそごそと漁っている。
見てるとその手にはデジカメが握られていた。
「ちょっと待て!そのデジカメで何するつもりだ?」
そう言って翠を止めると、翠はきょとんとする。
「え?何って、写真撮るに決まってるじゃない」
翠はニコッと笑ってデジカメを手に風呂場に行こうとした。
「いやいや、それは駄目だろ」
「それはさすがにアウトだよ」
俺と朱春がそう言って止めると、翠は『え~』と言ってごねた。
しばらくすると風呂場からドライヤーの音がしたから上がったのが分かる。
その後は俺たちも順番に風呂に入った。
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