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第380話

(秋哉side) 佐々木と話をした後、俺はゆかりさんに電話をした。 今の緋桜の状況を話すと、ゆかりさんはひどく動揺していた。 その後すぐ優さんが電話口に出た。 優さんの話では、ゆかりさんが動揺してて話が出来ないから代わりに聞くとのことだった。 俺はもう一度優さんに1から説明した。 優さんも話は出来ているものの、話の節々に動揺が見えた。 「…では、また明日」 詳しい事は明日話す事になって、俺は電話を切ろうとした。 『秋哉くん、待って!』 切ろうとした時、電話口から優さんの声が聞こえて俺はもう一度耳に携帯を当てた。 「どうかしましたか?」 『あ、いや…ごめん、君は大丈夫かと思って』 「…え?」 『緋桜の事は分かったけど、君は大丈夫かい?』 「俺はなんともないですけど?」 俺は優さんの言ってる意味が分からなくて電話越しに首を傾げた。 『……分かった、明日ゆっくり話そう』 優さんがそう言って電話は切れた。 「どうだった?」 電話し終えると佐々木がそう聞いてくる。 「明日、来るって」 「……そう……秋哉も今日はもう休んだ方がいい」 「……うん、その前に緋桜と話をしてくる」 そう言うと、佐々木は頷く。 俺たちは緋桜の病室に向かった。

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