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第404話

(秋哉side) 夕飯も食べ終えて、風呂も入って、後は寝るだけ。 だからこうなる事は何となく予想はしていた。 していたけど、出来れば今日は緋桜と別の部屋が良かった。 いざ寝るとなった時、佐々木は客間。 そして俺は緋桜の部屋でとゆかりさんに言われた。 出来れば緋桜と別の部屋でとゆかりさんに言ったけど、それは聞き入れて貰えなかった。 ゆかりさん曰く、色々話すこともあるだろうと気を使っての事だった。 俺は緋桜と二人、何も話せず部屋の中は静まり返っていた。 俺は緋桜をチラッと見る。 緋桜はずっと俯いたままだった。 ………気まずい。 緋桜と一緒に居て、気まずいと思うとは思わなかった。 「……母さんが、無理矢理ごめん」 緋桜が俯いたまま、そう呟く。 「え?」 「俺と同じ部屋……嫌だよね」 「そんな事言ってない」 「……でも、俺とは違う部屋でって」 そう言って見てくる緋桜を、俺は押し倒した。 今置かれてる状況が理解出来ない緋桜は固まってしまう。 「こうなるから、別の部屋でって言ったんだよ」 そう言うとようやく状況を理解したのか、緋桜がヒュッと息を詰まらせて微かに震えだす。 俺は緋桜からそっと離れた。 「緋桜と一緒には居たいけど、怖がらせたい訳じゃない」 「………ごめん」 体を起こした緋桜が、泣きそうな顔で謝ってくる。 「緋桜のせいじゃないよ、これは俺の問題」 そう言って緋桜の頭に手を置くと、緋桜は一瞬ビクつく。 「大丈夫だから、ゆっくりいこう」 そう言うと、緋桜は小さく頷いた。

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