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第447話

部屋に戻ると、俺はベッドに倒れ込んだ。 秋哉に部屋から追い出されてしまった。 もしかして嫌だったのかな。 鬱陶しかったのかな。 そう思って、俺はため息をついた。 秋哉に押し倒された時、キスされるかと思った。 実際は違ったけど…… 俺はそっと自分の唇に触れた。 ………キス、しても良かったのに。 そう思って、俺はハッとした。 って!何考えてんの、俺!? ……秋哉にキスして欲しいなんて。 俺はまたため息をついた。 俺から秋哉に触れるのは平気なのに、秋哉から触られるのはダメなんて…… それでも秋哉に触れて欲しいと思ってしまう。 秋哉が我慢してくれてるのは気付いてる。 我慢なんてしてほしくない、我慢なんてさせたくない。 俺は誰も居ない隣に視線を向ける。 ここに帰って来てから、秋哉と一緒に寝てないな…… ちょっと前までは、側に居るだけで、秋哉の気配が感じられるだけで良いと思ってたのに、今は隣に秋哉が居て欲しい。 どんどん欲が強くなっていく。 俺はキュッと体を丸めた。 「…………寂しい」

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