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第455話

秋哉が『今後の話をしようか』と言った。 今後の話って何なんだろう。 学校を休んでまでする話…… ……思い当たるのは一つしかない。 やっぱり嫌になったのかな。面倒臭くなったのかな。 そう思って、俺は下を向いてしまう。 …………嫌だな、聞きたくない。 でも、秋哉が望むんなら…… そう思って、俺は唇を噛んだ。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ (秋哉side) 俺が『話をしようか』と言うと、緋桜が俯いてしまった。 ………これは、また変な事を考えているな。 緋桜はこれまでの経験上、人が離れていくのが当たり前になってる。 少しでもそういう素振りをみせるとすぐにそういう考えに至ってしまう。 今は大分改善はされてきてるけど、そういうネガティブ思考はなかなか変わらない。 もうそろそろ自分がどれだけ求められてるか自覚して欲しいところなんだけどね。 そう思って、俺は小さく息を吐いた。 「緋桜、そんな顔しないで」 そう言ってそっと緋桜の頬に触れると、緋桜はビクッと体を揺らした後、不安そうに見てくる。 俺はそんな緋桜に笑顔を向けた。 「最初に言っとくけど、俺は緋桜を面倒臭いと思ったこと無いし、別れる気は更々無いからね」 そう言うと緋桜はきょとんとする。 「緋桜の事だから、俺が緋桜の事を嫌になったとか思ったんじゃない?」 そう言うと、緋桜は気まずそうに目を逸らす。 そんな緋桜に思わず笑ってしまう。 「俺はそんな事考えすらしてないから安心して。今回しようとしてた話はそんな暗い話じゃないから」

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