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朝の危険
「おっはーーーー!!!」
「おはよう、泰清くん。元気がいいね・・・」
「悠眞、そこははっきりうるさいと言った方がいい」
いきなり伶威が話しかけてきた。
それも冷静に。
「あ、伶威くんおはよう。大丈夫だよ、うるさくなんてないから」
「・・・悠眞は優しい。だからそこに甘える奴がいる。
例えば、泰清みたいにな」
ギラッ、と目を光らせた、・・・ように見えたのは気のせいだろうか。
動物に例えるなら、猫のような。
「うっわ。ひど。俺のガラスのハートが~!!!」
「フンッ」
今にも爪を研いでいそう。
「泰清可哀想~」
「ゆずそれ思ってないでしょ?」
そこに弓月と拓都も入ってきた。
「勿論」
「ゆずも大概だよな」
うん、見ていると微笑ましい。
「おっは。今日は笑顔だな」
「おはよう、皐太くん。そうかな?」
「なんか、花が綻んでそうな?そんな感じ。
まあ笑顔なことはいいことじゃん」
「ありがとう・・・?なのかな」
「ハハッ」
わいわいと話しながら教室に入った。
そして奈宮先生とも言葉を交わし、すぐ様授業。
「痛・・・」
やっぱり、勘違いじゃないかな。
頭が痛い。・・・偏頭痛持ちだから偏頭痛かな。
でも、大体頭が痛くなった時は眩暈がする。
気をつけないと。
「はい、んじゃ今日のところはここで終わりな。挨拶」
「起立」
ガタガタッ
あ、立たないと。
グラッ・・・・・
ガタンッ
「おいっ、神風!!」
「い、たた・・・」
危ない。
また立ちくらみして机に頭打っちゃった。
手で椅子の背を掴んでゆっくり立ち上がってもだめかぁ。
「大丈夫か!?」
「え!大丈夫!?」
「奈宮先生、皐太くん、大丈夫ですから」
「おい神風大丈夫かよ~」
「気をつけろよ」
クラスのみんなから笑われながら言葉をかけられた。
「みんなごめんね、心配かけちゃって。
ちょっと立つ時にぼーっ、としてたみたい」
「後で来い、いいな?」
「分かりましたからそんな怖い顔しないでください」
ほんと奈宮先生なんか怖い。
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