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通院日

「じゃあ、またね」 「うん、また」 今日は、通院日。 お昼過ぎに正門で皐太くんと別れた。 それからお母さんと一緒に病院へ。 桜咲先生には、倒れたことを話さなきゃだめだ。 長嶺先生には・・・、強姦、したことを話さなきゃ、いけないのかな。 いいや、それはいいか。 流石に、話す必要はないと思う。 それでも、母さんは話すかもしれない。 ああ、もうどうでもいいや。 その後、桜咲先生には倒れた時のことを話し、長嶺先生には適当に近状を話した。 長嶺先生の時は殆ど雑談。 それでも、学校の状況とかも話すのだけれど。 「あ、そろそろ時間だ。 次の時間も桜咲先生の後で合わせておくから受付で聞いてね」 「はい、ありがとうございました」 はぁ――っ。 帰ったら・・・まあ、明日でいいか。 奈宮先生に話さないとなぁ、言われたこと。 ああ、叔父様にもか。 どうせ父さんには母さんが話すだろうし。 「じゃあ、母さんまたね」 「またね」 母さんと別れ自室に向かう。 なんかもう今日は誰とも話す気力がない。 何かを食べようとも思わないし。 部屋で、寝ようかな。 もう、時間も遅い。 ご飯は食べていないけれど、薬を飲んだ。 そうしたらすぐに、眠気が襲う。 また明日も、か。 ​───────*. 「っ・・・・・・はぁ、はぁ、・・っ」 唐突に、人生に嫌気がさした。 それは今回の夢と関係がある。 中学校でのいじめ、そして前回の強姦。 その両方が映像となって僕を苦しめる。 その時期は、何度も自殺しようとした。 ベランダから飛び降りようとしたり、リストカットをしようとしたり。 でもできなかった。 いじめだけの夢なら、まだよかったのに。 ・・・あの夢は、あれから数日たった今でも僕を苦しめる。 僕が、汚れていると強制的に認識させられる。 あの唇が、舌が。嫌な意味で忘れられない。 変な、気持ち悪い感触だった舌。 僕の、中を行き来する汚いモノ。

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