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ナンパ

ひとしきり海で遊んでいたが聖人は悠眞の色気にやられ始めていた。 それは、聖人だけでなく、周りで遊んでいた男達も同様で。 ラッシュガードを着ていても分かる、身体の細さ。腰のなめらかさ。 胸元の開けたチャックから隙間見える素肌。 海の冷たさで芯を持ち始めてしまった胸の頂。 布の上からでも、つん、と分かる程。 その色気にやられ、男共は悠眞にじりじりと寄っていった。 近くに、虎がいるとも、知らずに。 「ねぇ君」 「はい?」 「俺らと一緒に遊ばない?」 「そうそう、君男みたいだけど可愛いし」 「いえ、僕には付き添いがいるので・・・」 「そんなのいいじゃん。行こーぜ?」 がっ、と男が手首を掴んで悠眞を引っ張った。 その時。 「おい、勝手にしてもらっては困るな」 「・・・は?」 「先輩っ」 「こいつは、俺の物なんだ」 ヂュッ、と悠眞の白い首筋にキスマークをつけた。 聖人は、悠眞の目を手のひらで隠した。 「んっ、はぁ・・・・・・せ、んぱ?」 「お前は、俺の物だ」 「・・・はい」 先輩、助けてくれた。 なぜ、目を隠したんだろう。 真っ暗で、何も見えない。 少し経って、先輩の手が退いた時、周りにいた男の人達は、いなくなっていた。

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