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中庭の桜、咲き誇る。
よかった、誰もいない・・・。
というかここ、花がいっぱいで綺麗だなぁ。
校内も掃除が行き届いていて真っ白だったし流石私立校。
政信叔父様もすごいんだなぁ。
中庭の中央には立派な桜が咲き開いていた。
まるで、悠眞を迎えるかのように。
悠眞はその桜に惹かれ引き寄せられるかのように歩み寄っていった。
桜の花弁を指先で触りながら思わず口ずさむ。
「さくら...ひらひら 舞い降りて落ちて
揺れる...想いのたけを抱きしめた
君と...春に願いしあの夢は
今も見えているよ......
さくら、舞い散る―――…」
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