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中学の時。
「部活で、良い思い出が、無いんです」
「・・・何があった」
目を細め聖人は悠眞に問いかける。
「先輩からも、同級生からもいじめられたり。
それから人付き合いも怖くなって。
その時のコーチも、顧問の先生も凄く怖くて。見捨てられて。
・・・トラウマで、本当に、怖いんです」
すると、真剣な顔つきになり聖人は言った。
「悠眞、よく聞いてくれ。
この学校には少なからずそういう輩は沢山いるだろう。
だが、この部ではそんな奴はいない。
先生も、コーチも、そんなことはしない。
勿論、万が一そんなことがあれば守ってやる。
・・・この部活は楽しい。やってみないか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・取り敢えず、仮入部なら・・・」
「ありがとう、悠眞」
聖人は先ほどまでの顔を緩め笑いかけた。
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