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友達として。
「あー・・・やばい。勃ったらどうすんの・・・」
「たつ?何が?」
「・・・うん、知らない方がいいなこれ」
「え?」
「それより準備終わった?」
あ、忘れてた。
つい話し込んじゃった・・・
「あはは~・・・」
「・・・っくもう。手伝ってやるから」
「ごめんね、ありがとう」
「いーえ」
制服は着たけど歯磨きと髪の毛が。
洗面所に行って歯磨きをしていると皐太くんが来てくれた。
「髪、とくよ」
「ありがとう、皐太くん」
何故だか、いつの間にこんなに仲良くなったんだろう。
皐太くんには悪いけど、恋人としては見れない気がする。
このまま、友達のままじゃ、駄目かなぁ。
なぁ。
「よし、できた。
そろそろ行かないとマジでやばい」
皐太くんは髪をとくだけでなく、セットまでしてくれた。
はじめて、こんな髪型にされた。
爽やか系?って言うのかな。
「っぷは。うん、行こ!」
「ちょ、おい!鞄!」
「あ、忘れてた」
「ほら」
ポイッ、と皐太くんが僕の鞄を投げた。
僕は見事キャッチ。
そして僕達は学校へと走り出す。
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