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落ち着かせるために。
ああ、なぜか。
物凄くイライラする。
当り散らしちゃいそうで嫌だ。
昼休みに入ってからこの状態がずっと続いてる。
自分のスマホで音楽聞いて心を落ち着かせようとするけれど、やっぱり駄目みたいで。
「悠眞~」
「・・・?どうしたの?」
「何か俺悠眞の気に触ることした?」
「・・・・・・・・・え?」
「いや、・・・違うんならいいんだけどさ」
なんで。・・・皐太くんも、そういうの分かるの。
あまり、気付かれなかったのに。
でも、勘かもしれないし。
「全然大丈夫だよ」
ニコ、と笑う。
だが、今回は完全な作り笑顔。
見破られるわけにはいかない。
友達を、失いたくないから。
「ならいいんだけどさ。
お前、我慢しやすいとこあるっぽいしほっとけねーんだわ。
何でも1人で抱え込もうとしなくても俺いるし。な?」
やっぱりなんで、そんなこと、分かるの。
まだ、一緒にいてそう経ってないのに。
―――・・・なんで。
ピロン
ん?
メール・・・誰だろ。
「・・・政信、叔父様?」
内容・・・・・・・・・なんだ、フフッ。
政信叔父様、僕の心読めちゃうのかな。
「寂しかったら、おいで・・・なんてさ」
「悠眞?」
「あ、ごめん。ちょっと叔父様の所行ってくるね」
「叔父様・・・って!あの人のとこか!!
5限目、間に合わないだろうし俺が適当に誤魔化しとくから」
「皐太くん・・・・・・本当、ありがとう」
「ほーら、行ってこいよ」
「うん!」
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