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一難去ってまた一難。

プルルルル・・・ 「あ、電話・・・・・・ちょっとごめん」 「ああ、いいよ」 「悠眞、今日は奈宮先生の授業に参加しなかったそうだね。 それに外出届も出したそうじゃないか。 今、どこにいるんだい」 「・・・・・政信叔父様、すみませんでした」 「謝るのを聞きたいわけじゃない。 ただ、心配なんだ。悠眞、また嫌なことでもあったかい?」 「いえ、なにもありません」 「まあ、今度にでも色々話を聞かせてくれ。 それで、どこにいるんだい?」 「えっと、街の舞華って言う店で集まってて」 「ああ、そうかい。早く帰ってくるんだよ?」 「はい。すぐ戻りますから、大丈夫です。 心配しないでください」 これ以上、心配されたくない。 すぐ、帰らなきゃとは思うけど。 「ごめん、そろそろ帰らなきゃ」 「ならそろそろ出よっか」 「弱々しい悠眞くんが出るんなら俺も出るわ」 先ほど物凄く馬鹿にした奴も出てくらしい。 一生あそこにいて死んでしまえ。なんて思うけど。 みんなと別れたところで路地裏に連れ込まれた。 そいつは、さっきの人。 「なーあ。悠眞くんよォ」 「なに」 「前から思ってたんだけどさァ・・・お前、綺麗な顔してんだよなァ」 「・・だから、なに」 ていうか、近い。 気持ち悪。 「おー、話早くていーね。ヤらせろよ、な?」 ヤ・・・ヤらせ? え? 思わず、固まった。 その隙に、と言わんばかりに壁に追い込まれた。 ついでに、僕の両手首は一纏めにされて逃げ出さないように。 あーあ。 ・・・・・・どうしよう。

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