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第3話
「有り難う御座います」
助かりましたと俺は頭を下げて、買って貰った切符を受け取った。序でに、改札口の通り方と何番ホームかまで教えて貰ったから、正直、頭が上がらない。
片田舎の無人駅でも四ホームあるのはこの駅から路線が三方向分岐しているかららしい。丁寧に教えてくれた男性は、お礼はいいから早く行っておいでと俺の背中を押す。そう急かすのはこの電車を逃すと次の電車まで三十分以上待たないといけないらしいから。
俺は声を掛けて来てくれた男性が親切な人で良かったと思いながら、改札口を通った。
おっかなびっくりで出て来た切符を取って、なくさないように財布に終う。
すると、
「気を付けて行っておいで」
そう言って手を振られ、俺はこくこくと頷いて男性と別れた。
ソレから、無事、電車に乗る事も出来て被る事もなく目的地まで辿り着く。予定していた時間よりもそう掛からなかったから、約束の時間まで時間を潰す事になった。
俺はこう言う場所に来るのも見るのも初めてだから、色々と目移りしてしまう。キョロキョロとしていたらまた挙動不審と思われそうで、俺は話で聞いていたゲーセンと言う場所に行ってみる事にした。動いていたら、ちょっとだけマシな様に思えて。
スマホを片手に俺はまた歩きナビに案内されながら、ゲーセンに向かった。
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