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第4話

  最近の機械は便利だなとモールの一角にあるゲーセンに到着した俺は早速中に入った。 第一感想としては、煩いだ。賑やかしいのはいい事だと思うが、こうも高音が雑ざり合うと不快感しか残らなかった。 よくコレでゲームに集中出来るよなと感心しながら、俺はその場から少し開けた場所までとっとと移動した。とは言え、どんなゲームがあるのか物色する目的もあったけど。兎に角、俺はUFOキャッチャーと言うゲームをやってみたかったから、ソレを探した。 狭い通路から大きなスペースに入ると箱形の大きなショーケースに並んだモノを見て、俺は大きく息を飲んだ。見た事もない景品を見て、興奮する。聞いていた以上に大きい。 ふわふわの毛並みの熊さんから愛らしい兎さんまでいる。ペンギンやアシカ、アザラシもいて流石、海シリーズとショーケースの硝子に張り付いた。小学生の様にはしゃぐのは、俺の知識がソコで止まってしまっているからだろう。 大人と子供の中間地点を飛び抜けて大人になったら、こんなモノだと思う。俺はそう思いながら、中央にある大きなじんべいザメのぬいぐるみに目を付けた。 コレ、欲しいなと財布ではなく、俺はズボンのポケットに入れて置いた小銭を取り出した。 コレは、カツアゲ防止で、ネット友達のズバイくんがそうしろと言っていたから。ズバイくんは物凄く物知りである。  

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