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第14話
稜ちゃんはそんな俺を組み敷く。組み敷かれた俺は抵抗するけど、昨日の夜の様に大人のキスをされ、舌を絡め取られてしまう。
このキスは気持ちイイから好き。その先の行為だって、頭が可笑しくなるくらい気持ちよくなるから好き。だけど、今、するべき事ではない気がする。
「…や、……コレ、ヤッ!!」
俺はそう言って、捲り上げられるシャツとズボンに手を掛け、稜ちゃんの手を押し退けようともがいた。もがくけど、俺の地肌に直接触れられる稜ちゃんの手が俺の中にある気持ちイイを増幅させて行く。俺の頭が可笑しくなるのは時間の問題だ。
「じゃ、許して。ちゃんと、ライセンスも取るし」
燐くんを気持ちよくさせて上げるからと、稜ちゃんにそう耳許で囁かれたら、俺はコクコクと頷く事しか出来ない。気持ちイイは好きと同じだから、俺は気持ちイイを選ぶ。ソレに、稜ちゃんがサンタさんのライセンスを取ってくれたら、嬉しい。母さんの手間が一つ減るから。
その間、稜ちゃんは俺の後孔を長い指でまさぐりながら解かす。ヒクヒクと息をするように稜ちゃんの指をくわえる穴は、昨日の行為をちゃんと覚えている様だ。ゆっくりと押し広げられる後孔は、稜ちゃんのモノを待っている。
俺は詰まる息で声が出ないけど、稜ちゃんは俺の言いたい事が解るらしく、射れるから力抜いてと言って俺の頬撫でた。俺の腰が揺れているのは、稜ちゃんの旋回運動のせい。止められないと強張るのは、俺のせい。気持ち良過ぎて頭がショートしそうだ。撫でられる前立腺に、白濁した液体だけが溢れ落ちる。
チカチカとしてコレ以上は止めて欲しいと思っているのに、押し寄せて来る変な波がソレを邪魔した。そして、俺の意識が飛びそうになる度に稜ちゃんは俺にキスをして、そのキスは何よりも気持ちが良かった。
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