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第3話

☆ナンパ☆ でも俺の体からは全くといって、痛みを感じなかった。 そして数回さっきと似た音がした後、周りは静かになった。 俺は閉じていた目をおそるおそる開いて…目を見張った。 そこには3人の男の倒れた姿と涼しい顔をした金髪の男がいた。 うん…実に酷いね。 何がって…光景が。 「全く、俺がいるのに女を殴ろうとすんなよ」 んっ? この金髪の男は今なんて言った? 「大丈夫?怪我してない?」 「えっ、あっ、はい。大丈夫…です。ありがとうございます。」 聞き間違いかな。 「はぁー、君みたいな女の子が人気の無い場所を1人で歩いてたらダメだよ。ここら辺は危ないんだから」 そういいながら金髪の男は俺の肩を叩いた。 「………。」 俺の頭の中はそれどころじゃなかった。 聞き間違いではなかった…。 この金髪の男、いま俺のこと女って言ったよな。 オンナッテイッタヨナ。 オンナッテ…オンナッテ。 「って、あれ?どうかした?」 「………。」 「オーイ。」 なんなんだ、どいつもこいつも…俺は女じゃなくて男だよ! 俺は悔しさのあまり拳をぎゅっと握りしめた。 現状、女装はしてるけどさ! どう見たって男であるのは確実では無いかと思う。 えぇい、こうなったらこいつの顔見てやるわ! 俺は金髪の男の顔を見るためにガバりと顔を上げた。 金髪の男の顔を見て俺は停止した。 「おぉ?!びっくりした。」 だって、だってこいつは… 俺がこの世で嫌いな… イケメンだったんだ。

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