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第13話
☆学校☆
ー翌日ー
目覚まし時計の騒々しい音で俺は目を覚ます。
といってもいつも目覚ましより早く起きてしまい、時計を眺めているのだが…。
ようは生活リズムってやつだ。
俺は気だるい体を起こしてからカーテンを開ける。
朝の日差しはまだ柔らかい。
だけれど起きたばかりの目には強過ぎて、すっと細めた。
「ねっむ…」
そう呟いてから部屋をでて、階段を降り雪姉におはようと言う。
雪姉も俺におはようと笑いながら返してくれた。
まぁ、そのあとは雑談しながらご飯食べたりするわけだ。
ここはありふれた日常の一コマに過ぎない為、あまり面白くないからカット。
代わりに俺が通う学校について話そう。
***
俺が通う学校は青雲学園(せいうんがくえん)。
通称、雲学(くもがく)。
男子校で不良ばかりいることで有名である。
あっ、勿論…俺みたいな普通の生徒もいるよ。
割合的には不良が多いけどね。
イケメン嫌いな俺が何故男子校にはいったか不思議に思う人もいるだろう。
俺は普通の進学校を初めに選んだ。
しかし雪姉に『イケメン嫌いを少しでも直して欲しいから男子しかいない男子校に入学して』
と無理矢理に青雲学園へと入学させられたのだ。
なるべくイケメンと呼ばれる類とは関わらないようにはしてるけど、おかげ様で直るどころか悪化した気がする。
おっと、話が逸れてしまった。
逸れたといっても話すことはないけど。
あっ、不良がいるといったが喧嘩は起こるには起こる。
でも何故か授業中は滅多に起こらないからそこら辺の常識は多少なりともある不良達。
そして授業をサボるよくいる典型的な不良。
頭の色がそれぞれ個性的な不良。
…えっ、褒めてない?いやいや、これでも褒めてるよ。
たぶん。
とりあえず俺は関わりたくないし、関わろうとも思わない。
安心と安全な日常を送りたいな。
また話しが逸れたが、青雲学園はそんな学校なのだ。
…と、この話をしてたらちょうどよく学校に行く準備ができた。
では行くとしよう。
俺は雪姉にいってきますと言い重い玄関扉を開き出た。
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