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第17話

☆ただいま生徒会室前☆ 部活に励む生徒の声が外から微かに聞こえ、それを横目に廊下を進む。 柔らかな夕日が窓型の影を作ってそれを通る自分。 静かとは呼びづらいその空間に相対した俺は少しばかり息を切らして生徒会室の前に着いた。 「普段から運動しない奴には中々の激しい運動で……。」 100メートル走で根を上げる自分がこんな重いものを持っていく行動は重労働である。 あの先生、明日には絶対文句言ってやる。 息を整えるために深呼吸してから目の前の扉をまじまじと眺めた。 生徒会室の扉はよくわかんないが少し豪華で、どこぞの魔法学校に存在する異様なオーラを出していて入りずらい。 というか入りたくない。 そもそも俺はこの学校の生徒会室に入ったことはない。 だって井上は優等生だもんね!なんという冗談は窓の外に放って置きつつ。 透曰く、生徒会室はあんまり役員がいないくせに他の教室よりも大きいらしいが…。 うん、実に興味が湧かない。 しかし、この資料を届けなければ俺は家に帰ることが出来ない。 入るのも億劫だが俺は生徒会室の扉を開けた。

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