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第21話

☆イケメンか…よし、戦争だ☆ さっきまで長髪が邪魔で顔がよく見えなかったからと油断してた。 油断、とはいっても何処か胸の中ではいやな予感はしていたが。 頭上げた時、柴崎 碧という人間をしっかり確認した。 はい、警報機なってます。 …とりあえず、柴崎碧の特徴を言おうか。 まず、不良らしい雰囲気。 長髪で色は青…と思っていたが黒色が強調された青緑色、長さは少し肩にかかる位。 目の色も青というより藍色かな? 身長は透より高いから180cmは超えているだろう。 顔は整ってる、そして小顔。 鼻はスッとしていて、腰の位置など見るに手足も長いだろう。 体格はモデル体型と言ったところか。 個人的にイケメンというより美形といった方がいいようだ。 でも俺のイケメンに対する警報機、拒否反応は美形だろうがしっかり反応する。 えっ? 勿論、現在進行形で手が震えかけてますが何か? そういえば、柴崎碧という名前を聞いたのと透が言ったので思い出したことがある。 この柴崎碧という男には噂がある。 それは女好きであること。 毎日女を連れて歩いてるらしい。 というか女遊びが激しく、どこかで聞いた話だと道端であったカップルに声かけてその場で別れさせては彼女を家にお持ち帰りしたとかなんとか…。 それ程、すごいらしい。 てかこれ噂じゃなくて実話でしょ。 この他にもたくさん似た類の話を耳にするし。 なんともまぁ、恐ろしい男だ。 でも薄めではあるが彼の顔を眺めると年上の女の人に受けそうな顔だ。 特に雪姉が好きそうな顔。 …これは今関係ないな。 「そんで、あんさんなんていう名前なん?」 「あ…お、俺は井上 小春って言います」 「へー、小春ねぇ。女の子みたいな名前やな」 おい、人が気にしてること言うな! コンプレックスで、いじられることが多いからあんまり名前好きじゃないんだぞ! この名前でいいことは何もなかったし…。 くっ、名前については永遠に語れそうだ。 語ってやろうと思ったが初対面でこんなの語られたら迷惑だと思い、 「よく言われます」 とだけ返しておいた。

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