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第22話
☆一人称☆
さっきからこの柴崎の一人称が『わし』というのも気になる。
更に言うと関西弁のような口調の方も気になるので質問みることにした。
「あー、これ?わし関西の出身やないんやけど親戚に関西の人いるからうつってしまったんや。あっ、でもわしの関西弁はにわかやで?本場はもっと凄いから今度きいてみぃ。」
「なるほど。でも俺の周りに関西の人いないので聞けないですね。」
関西弁の本場とか言われても実際見たのとないからわからない。
興味もない。
「あらら、そうか。それは残念やな。ま、わしの口調については気にせんといてな。」
「はい。」
「後、敬語やめて欲しいわー。なんか距離遠く感じる。次からタメで話してな。」
「わかった…。」
俺的にはイケメンと距離おけるならいくらでもおきたい位なのだが…。
まっ、今柴崎とはテーブル挟んで離してるから拒否反応があまりないことには感謝しておこう。
「おい、小春と話すのいいが仕事してくれよ。柴崎副会長。」
プリントを拾い終わった透はバラバラになったのを整理していた。
あれ今、透は柴崎のこと『副会長』って言ったか?
「えー、透。今は休憩や。小春と話す方が大事。」
「そんな言い訳は聞かん。それに小春が迷惑だろ。柴崎は普段仕事しないんだから今日来たなら仕事しろ。仮にも副会長なんだし。」
…あっ、やっぱり副会長なんだ。
「んー、まぁそうやな。今日は小春と話せたし珍しく用事もないからやっていくわ。」
ん、副会長?
「用事ってどうせ女だろ。でも約束ないとか珍しいな。こっちとして嬉しいけど。ほら、資料。」
こいつが?不良なのに副会長?
「そうそう、今日はわしフリーなの。さみしいー。まず、ありがとう。」
「なぁ、柴崎。お前本当に副会長なのかよ!?嘘だろ!?」
「おぉ、結構な時間差での質問やな!?せやでぇ、わし副会長なんよ。」
マジかよ!?
「小春、こいつは形だけだから気にするな。てか今まで知らなかったのかよ?」
「あぁ、初めて知った…。」
だって俺今まで集会あったら寝てたし。
「まぁ、わし表にそんな出てなかったから知らない奴の方が多いと思うで。仕方ないってこっちゃー。」
柴崎はニコニコしながらいう。
とりあえず、こいつ副会長だったことに結構驚きは隠せないが理解はした。
この学校、不良でも副会長なれるんだな…。
流石は雲学だ。
「はぁー、その分だけ俺と会長が苦労してるんだけどな。全くなんでこんな奴が副会長なんだ。俺はこの学校の選挙方法間違ってると思うぞ。」
「わしもそう思うわー。あんなん方法あったからわしはこんな面倒いことなっとるんやし。」
待て、今の話し聞いてて凄い疑問持った。
「なぁ、透。」
でもこれは多分馬鹿な疑問だろうな。
「どうした?」
「この学校の選挙方法って何?」
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