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第24話

☆質問☆ と、まぁ生徒会の選挙方法を聞いたわけだが…。 俺は聞いた上で新たな疑問が生まれてしまった。 言っていいのだろうか…。 透は今その選挙方法変えたいってことを俺に力説してるし、柴崎は資料見てるし…。 でも言わないのも嫌だから聞こう! 「透」 「なに…俺は今後の生徒会、いや、学校の為に話をしているのだが?」 そんな一生徒が喚いた所で学校の統制が変わらないだろ。 選挙方法が理不尽すぎて変えたいのはわかるけどさ。 でも俺はその未来の学校の話より、俺の胸にある疑問の答えを聞いた方がいい気がする。 「話を区切ったことはすまん。質問してもいいか?」 「お前さっきから質問ばっかりだな。んで、何?」 「透が生徒会の役員で会計やってるってことは、お前には親衛隊がいるのか?それに、喧嘩はあれからやってないだろう。なんでお前は生徒会にいるんだ?」 「……」 透は眉間に皺を寄せて俺を睨んだ。 その目は『そのことは聞くな』と目で語る。 そんな目するなよ、怖いぞ。 それに俺は純粋に知りたいだけだ。 双眼を睨める瞳に合わせてると透は机に目を伏せて黙ってしまった。 なんか聞いてはいけなかったことだったのだろうか…。 湯気の見えなくなって冷めた液体を口に含める。 あ、全て飲んでしまったな…これはまずい。 なんて考えてたら透が口を開いた。 「親衛隊…は、いない…と思う。見たことない」 結構言葉詰まりながらだけど。 「えっ、じゃあなんでお前は生徒会いるんだよ?」 「……。」 俺が尋ねると再び透は黙ってしまった。 代わりに柴崎が口を開いた。

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