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第49話

☆でもやっぱり☆ 案の定、東条 千秋は目を見開いて驚いている。 でも俺は東条 千秋が驚いている顔を余所に続けて言う。 「井上 春はあの時、咄嗟に考えた偽名。貴方が好きだった相手は男なんです」 「えっと、君はたしか生徒会室にいた…井上 小春…君だよね?」 名前覚えてるのかよ。 「はい」 「そうだよね。あー、えっと」 東条 千秋は驚きを隠せないようだ。 そりゃ、そうか。 好きだと思った女が実は男なんです。 なんていったら驚くよな。 あはは。 うん、俺は気にしない。 「性別は男なん…で、ってどこ触ってんだよ?!」 「えーと、一応確認?」 東条 千秋はあろうことか俺の息子をさわってきた。 おい、俺はスカートをはいているのですが。 スカートの下から手を入れるのやめて欲しい。 やだ、なんだこの絵面、何この変態? 肩が震えてきた…。 というか! 恥ずかしいんだけど!! 「えっ、あっ、ちょっと!!」 俺は恥ずかしさのあまり東条 千秋の触ってる手を払い… 逃げた。 そして俺は日曜日をどう過ごしたか覚えていない。 唯一覚えているのはあの後帰ったら玄関で凄い黒いオーラを放った雪姉が笑って「おかえり」と言って俺を出迎えた所のみであった。

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